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苦しみを擦り付け合う僕ら 2009
- 2009.12.29 Tuesday
- ザッキ
- 06:46
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- -
- by たたみ
ちょいと早いのですが、また今年のサブカル総括をやりたいと思います。まあ、個人的ベストテンすね。やると、けっこう楽しいですよ。皆様もお試しあれ。
基本的に今年自分が味わった作品の話なんで、発表年代とかは全然関係ないっす。あ、後、ランキングとかではなく、順不同です。
基本的に今年自分が味わった作品の話なんで、発表年代とかは全然関係ないっす。あ、後、ランキングとかではなく、順不同です。
おはよ、こんにちわ、こんばんわ、挨拶全部。
- 2009.12.23 Wednesday
- ザッキ
- 10:36
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- -
- by たたみ
・晴天の日曜日。私は外に一歩も出ないで、自堕落に過ごしていた。
家でYouTubeを巡回していたら、妙にエロい動画を発見する。
http://www.youtube.com/user/cotorich#p/u/6/iU9rq_jX6mI
誰だ、コイツ?と思って調べたら、元AVアイドルの古都ひかるだった。
COTORICH http://cotorich.jugem.jp/
な、懐かしいっ。昔ビデオ見たことあったなあー。今、こんな事してるんですか。不思議ちゃん系のネットアイドル・・・
何か、他に載ってるビデオ日記みたいのを観てみるが、ちょっと・・・このメルヘンとメンヘルを行ったり来たりしてる感じと、日本人なのにカタコト にしゃべるこの感じ(ちょっと蛍ちゃんを髣髴とさせる)・・・痛すぎていただけない。が、晴れた日曜日に何の予定もなく誰とも会わず、小1時間くらい不思 議ちゃん系のアイドル動画をぼけーっと見続けている私はもっと痛かったのだった。
その後、私はM−1を観て、インデペンデンスデイを観てたら、途中で寝た。黄金ボンクラコースデイ
・マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを観に行った。軽いリバイバル上映みたいな感じになってて、平日の昼間なのに、結構人が入ってた。
内容は、ほとんど無編集で淡々としたリハーサルの記録映像ってな趣き(=作り手の意図はなるべく排除している作り)。良くも悪くも、扇情的な部分は排している。
思ったのは、この映画を手放しで誉めてる連中ってのは、今までマイケルジャクソンにろくに触れたことがない人なんだろうなって事。画面の中のマイケルは、僕がミュージックビデオやテレビ番組で観たマイケルと何も変わってなかった。特に何か新機軸があるわけでも、現代的になってる訳でもなく、80年代的なサウンドと様式美そのままだったのだ。50になってもマイケルは一つとしてブレてない。マイケルはマイケルであり続けたのだ。
別にマイケルの破滅的なプライベートや奇妙な美意識を揶揄するなとは言わないけど(それはスーパースターの宿命なのだから)、「マイケル・ジャクソンの真実」のもう一方を、皆、あまりにも知らな過ぎたんじゃないか。僕はそう思う。
僕の隣で、老夫婦が単調な映画の演出に耐えかねて、いびきをかいて寝ていた。途中トイレに立つ人間も多かった。それが、スーパースターの最後の記録に対する観客の興味の度合いなのだとしたら、あまりに不幸すぎるし悲しすぎる。
僕が近年大ハマリしているSF作家・田中哲弥が、自身のブログでこの映画の感想を以下の様に記している。普段はおちゃらけた文章しか書かない人なんだが・・・沁みる。
・ロメオ・カステルッチの、「神曲 地獄編」を観に行く。今年の春に同じくカステルッチの「Hey!Girl」に衝撃を受けてたので、彼の舞台を再び観に行った。6,500円もの大枚をはたいたが、全く観に行った事を後悔していない。
一応、演劇だとか芝居の範疇に入る公演なんだろうけど、そんなカテゴリーを内側から爆破したかの様な放埓ぶり!!全く『お話』としては成立していなくて訳が分からないが、イメージの奔流が怒涛過ぎて呆気に取られてしまう。説明できないのだ・・・どんな演目だったのかって事が!!断片的に事実を羅列する事は出来るけど、全体的なテーマとか印象とかを考えると・・・もう、頭は混沌に導かれる!!!!一つだけ僕が確かに言える事は・・・「神曲はゼッタイこんな話じゃないっ!!!!」
前回と比較した上で感想を述べると、今回は音に非常にこだわって作ってあって、演目全体が一つの交響曲の様な趣で、ずっと1時間半途切れずに何らかの音が鳴り続けていた。とても心地よかった。
今回もTDLこと、吉田良がエキストラで出演していて、下は2,3歳の幼児、上は60近いおじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女そろい踏み。メインキャスト含めると50人近い人間がクライマックスで集団自殺をして、累々と舞台上に倒れているその様は壮観の一言だった。
カステルッチの作品は、舞台という器をストーリーとかエンタメとか感情とか、そういったある種煩わしい要素から解放していく作業に自分は見えた。そっから何が見えるかって言うと、むき出しのイメージと美意識だ。そんなものを正面からぶつけてくる、ものすごい舞台だった。
もうすっかりカステルッチのファンになってしまったよ、あたしゃ。
あ、こちらのブログに詳細のレポートが載ってます。
http://d.hatena.ne.jp/machiavellism2285/20091211
コレ読んだだけじゃ訳わかんないだろうけど、実際見ても訳が分かる訳ではないよ。こりゃ、劇場に足を運ぶしかないよ。真の意味で。僕もこんだけヘンテコな作品をいつか作ってみたい。
家でYouTubeを巡回していたら、妙にエロい動画を発見する。
http://
誰だ、コイツ?と思って調べたら、元AVアイドルの古都ひかるだった。
COTORICH http://
な、懐かしいっ。昔ビデオ見たことあったなあー。今、こんな事してるんですか。不思議ちゃん系のネットアイドル・・・
何か、他に載ってるビデオ日記みたいのを観てみるが、ちょっと・・・このメルヘンとメンヘルを行ったり来たりしてる感じと、日本人なのにカタコト にしゃべるこの感じ(ちょっと蛍ちゃんを髣髴とさせる)・・・痛すぎていただけない。が、晴れた日曜日に何の予定もなく誰とも会わず、小1時間くらい不思 議ちゃん系のアイドル動画をぼけーっと見続けている私はもっと痛かったのだった。
その後、私はM−1を観て、インデペンデンスデイを観てたら、途中で寝た。黄金ボンクラコースデイ
・マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを観に行った。軽いリバイバル上映みたいな感じになってて、平日の昼間なのに、結構人が入ってた。
内容は、ほとんど無編集で淡々としたリハーサルの記録映像ってな趣き(=作り手の意図はなるべく排除している作り)。良くも悪くも、扇情的な部分は排している。
思ったのは、この映画を手放しで誉めてる連中ってのは、今までマイケルジャクソンにろくに触れたことがない人なんだろうなって事。画面の中のマイケルは、僕がミュージックビデオやテレビ番組で観たマイケルと何も変わってなかった。特に何か新機軸があるわけでも、現代的になってる訳でもなく、80年代的なサウンドと様式美そのままだったのだ。50になってもマイケルは一つとしてブレてない。マイケルはマイケルであり続けたのだ。
別にマイケルの破滅的なプライベートや奇妙な美意識を揶揄するなとは言わないけど(それはスーパースターの宿命なのだから)、「マイケル・ジャクソンの真実」のもう一方を、皆、あまりにも知らな過ぎたんじゃないか。僕はそう思う。
僕の隣で、老夫婦が単調な映画の演出に耐えかねて、いびきをかいて寝ていた。途中トイレに立つ人間も多かった。それが、スーパースターの最後の記録に対する観客の興味の度合いなのだとしたら、あまりに不幸すぎるし悲しすぎる。
僕が近年大ハマリしているSF作家・田中哲弥が、自身のブログでこの映画の感想を以下の様に記している。普段はおちゃらけた文章しか書かない人なんだが・・・沁みる。
This is it
『ジーザス・クライスト・スーパースター』のクライマックスで、磔になったキリストに向かってユダはこんな風に歌う。
“If you’d come today you could have reached a whole nation. Israel in 4 BC had no mass communication.”
マイケル・ジャクソンが死んだと聞かされたときぼくはこれを思い出していた。キリストは現代に生まれていても同じ目に遭ったんじゃないかと思う。紀元前四年のイスラエルでも、現代のアメリカでも、本当のスーパースターは民衆を導き、利用され、誤解され、殺される。
今、映画”This is it”が公開されて、これまでマイケル・ジャクソンといえば奇矯な人物としか知らなかった人々がそのすごさに触れて驚いていると聞く。二十代の頃にライブ でマイケル・ジャクソンのパフォーマンスを体験できたぼくは幸運だったなと思う一方、おまえらの無知と品性のなさが彼を殺したんちゃうんかという憤りも強 い。今頃なに言うとんのじゃ。
ライブの疑似体験とでも言うべきこの映画を見ているあいだ、ぼくはそのかっこよさにしびれまくったけど生きていればこんな映画よりもっとすごいパ フォーマンスが見られたはずで、きっとその次はもっとすごかったはずなのだ。でもマイケル・ジャクソンは死んでしまった。かくして伝説がこれから始まるの だろう。ぼくはなんかつらくてたまらない。
・ロメオ・カステルッチの、「神曲 地獄編」を観に行く。今年の春に同じくカステルッチの「Hey!Girl」に衝撃を受けてたので、彼の舞台を再び観に行った。6,500円もの大枚をはたいたが、全く観に行った事を後悔していない。
一応、演劇だとか芝居の範疇に入る公演なんだろうけど、そんなカテゴリーを内側から爆破したかの様な放埓ぶり!!全く『お話』としては成立していなくて訳が分からないが、イメージの奔流が怒涛過ぎて呆気に取られてしまう。説明できないのだ・・・どんな演目だったのかって事が!!断片的に事実を羅列する事は出来るけど、全体的なテーマとか印象とかを考えると・・・もう、頭は混沌に導かれる!!!!一つだけ僕が確かに言える事は・・・「神曲はゼッタイこんな話じゃないっ!!!!」
前回と比較した上で感想を述べると、今回は音に非常にこだわって作ってあって、演目全体が一つの交響曲の様な趣で、ずっと1時間半途切れずに何らかの音が鳴り続けていた。とても心地よかった。
今回もTDLこと、吉田良がエキストラで出演していて、下は2,3歳の幼児、上は60近いおじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女そろい踏み。メインキャスト含めると50人近い人間がクライマックスで集団自殺をして、累々と舞台上に倒れているその様は壮観の一言だった。
カステルッチの作品は、舞台という器をストーリーとかエンタメとか感情とか、そういったある種煩わしい要素から解放していく作業に自分は見えた。そっから何が見えるかって言うと、むき出しのイメージと美意識だ。そんなものを正面からぶつけてくる、ものすごい舞台だった。
もうすっかりカステルッチのファンになってしまったよ、あたしゃ。
あ、こちらのブログに詳細のレポートが載ってます。
http://d.hatena.ne.jp/machiavellism2285/20091211
コレ読んだだけじゃ訳わかんないだろうけど、実際見ても訳が分かる訳ではないよ。こりゃ、劇場に足を運ぶしかないよ。真の意味で。僕もこんだけヘンテコな作品をいつか作ってみたい。
好きな人が優しかった…
- 2009.12.17 Thursday
- エーガ
- 15:25
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- -
- by たたみ
アハ、アハアハアハハハハハハハハハハハ〜!
みんな、タラちゃんこと、クエンティン・タランティーノの新作、イングロリアス・バスターズは観たかい?
もうね、滅茶苦茶良かった!!!!!!!!!!!!!!!!
三時間の長尺の作品ながら、あっとゆう間に感じた。映画観てる最中、このとびきり楽しい時間が終わらないで欲しい!と、本気で祈ったものだ。
戦争映画&歴史映画っていう、敷居が高い上に、ポピュラリティーが必要とされるジャンルでタランティーノはちゃんとやってくれたよ。
タランティーノ映画な雰囲気(B級ノリ、スタイリッシュな残虐描写、長尺な会話シークエンス)を残しつつ、一般的な観客にも届き得る懐の深いエンターテイメントを作ってくれた!
舞台は、ナチ政権下のドイツ。密かにアメリカがドイツに送り込んだナチ狩り(ブラピ率いる、イングロリアス・バスターズ)が暗躍。神出鬼没であまりにも残虐な方法でナチを処刑するバスターズに、ヒトラーは震え上がる。
そんな中、彼らに対抗するのはユダヤハンターと称されるナチ将校、ランダ大佐。手練手管で相手をジワジワと確実に追い詰める凄腕の「探偵」だ。
一方、ナチ占領下のパリ。戦争の英雄を称えるプロパガンダ映画のプレミア上映会がとある映画館で催されようとしていた。その映画館の館主、若いブロンド美女のショーシャナ。彼女はかつてランダ大佐に家族を惨殺され、ナチへの復讐に燃えるユダヤ人であった。
バスターズとショーシャナはそれぞれ独自にプレミア上映会に乗じて、大量暗殺を目論む。そして彼らを迎え撃つはナチのランダ大佐。
パリの映画館でのプレミア上映会を焦点にして、物語はこの三つ巴の戦いを描いている。
本作の見所は数え切れないくらいあるが、歴史映画について一石を投じる内容になってるのがやはり興味深い。
歴史映画ないしは、実話を元にした映画に、みんなは何を求めているだろう?「ホントにあった泣ける話」?「本当にあった感動的な人生」?そんな、「本当にあった話」ってゆうブランドを隠れ蓑にしたしょーもない映画がこの世には多すぎる。
映画なんて、所詮フィクションなんだからよぉ、その、「本当にあった話」からどうゆう話、どうゆう映画を作り出すのが第一でしょうが!
歴史映画なんてのは、重厚そうな演出とそれなりの小道具とそれなりの役者さえ集めればそれなりに面白くなるに決まっているではないか。だって、歴史の登場人物ってみんなキャラ知ってるじゃない。煩わしい舞台説明の手間が省けるし、ストーリーも考える必要ないし、実にお手軽な話だ。だからこそ、そこから一歩進んだアレンジが大切なのだ。フィクションなのだから。
その点、イングロリアス・バスターズは、突き抜けた爽快感がある。史実をベースにしながらもそこから逸脱し、そのストーリーを自分の作劇法に素直に引き寄せているからだ。「いや、史実的に見てそこの部分はおかしい云々…」等とのたまう時代考証マニアを寄せ付けない力強いエンターテイメントになっているからだ。(実際、意識的に下調べは頑張らなかったらしい)
「歴史?そんなの関係ねえ。俺は俺の撮りたい映画を撮るぜ!」というタラちゃんの熱い心意気が画面に横溢している。
本作で一番重要なシーンがあって、登場人物に「これは俺の最高傑作だぜ」と言わせるシーン(もちろん、直接的にではなく、暗喩的に言わせてるんだけど)がある。登場人物にそんな事言わせちゃう自信と確信の現れが出てて、スゴいカッチョいいシーンなのだ。この台詞こそが、タランティーノが一歩次のステージに駆け上がった事を何よりも証明している。
今年は、ゼロ年代最後の年なのかどーなのか分からんけど、エヴァ破と言い、イングロリアスと言い、90年代を代表するカルチャースターが、ゼロ年代に入ってもがいてもがいた末に、ポーンと突き抜けていった作品が目立つなあ。
ゼロ年代に入っても特にもがいてなかったジャームッシュが、了見の狭い映画撮っちゃったのに対して、この2作の途方もない傑作ぶりよ。
来年は川本真琴がニューアルバム出すし(実に九年ぶりの新作!)、90年代の逆襲に期待。後は黒沢清とか、小室がカムバックするのに期待。
みんな、タラちゃんこと、クエンティン・タランティーノの新作、イングロリアス・バスターズは観たかい?
もうね、滅茶苦茶良かった!!!!!!!!!!!!!!!!
三時間の長尺の作品ながら、あっとゆう間に感じた。映画観てる最中、このとびきり楽しい時間が終わらないで欲しい!と、本気で祈ったものだ。
戦争映画&歴史映画っていう、敷居が高い上に、ポピュラリティーが必要とされるジャンルでタランティーノはちゃんとやってくれたよ。
タランティーノ映画な雰囲気(B級ノリ、スタイリッシュな残虐描写、長尺な会話シークエンス)を残しつつ、一般的な観客にも届き得る懐の深いエンターテイメントを作ってくれた!
舞台は、ナチ政権下のドイツ。密かにアメリカがドイツに送り込んだナチ狩り(ブラピ率いる、イングロリアス・バスターズ)が暗躍。神出鬼没であまりにも残虐な方法でナチを処刑するバスターズに、ヒトラーは震え上がる。
そんな中、彼らに対抗するのはユダヤハンターと称されるナチ将校、ランダ大佐。手練手管で相手をジワジワと確実に追い詰める凄腕の「探偵」だ。
一方、ナチ占領下のパリ。戦争の英雄を称えるプロパガンダ映画のプレミア上映会がとある映画館で催されようとしていた。その映画館の館主、若いブロンド美女のショーシャナ。彼女はかつてランダ大佐に家族を惨殺され、ナチへの復讐に燃えるユダヤ人であった。
バスターズとショーシャナはそれぞれ独自にプレミア上映会に乗じて、大量暗殺を目論む。そして彼らを迎え撃つはナチのランダ大佐。
パリの映画館でのプレミア上映会を焦点にして、物語はこの三つ巴の戦いを描いている。
本作の見所は数え切れないくらいあるが、歴史映画について一石を投じる内容になってるのがやはり興味深い。
歴史映画ないしは、実話を元にした映画に、みんなは何を求めているだろう?「ホントにあった泣ける話」?「本当にあった感動的な人生」?そんな、「本当にあった話」ってゆうブランドを隠れ蓑にしたしょーもない映画がこの世には多すぎる。
映画なんて、所詮フィクションなんだからよぉ、その、「本当にあった話」からどうゆう話、どうゆう映画を作り出すのが第一でしょうが!
歴史映画なんてのは、重厚そうな演出とそれなりの小道具とそれなりの役者さえ集めればそれなりに面白くなるに決まっているではないか。だって、歴史の登場人物ってみんなキャラ知ってるじゃない。煩わしい舞台説明の手間が省けるし、ストーリーも考える必要ないし、実にお手軽な話だ。だからこそ、そこから一歩進んだアレンジが大切なのだ。フィクションなのだから。
その点、イングロリアス・バスターズは、突き抜けた爽快感がある。史実をベースにしながらもそこから逸脱し、そのストーリーを自分の作劇法に素直に引き寄せているからだ。「いや、史実的に見てそこの部分はおかしい云々…」等とのたまう時代考証マニアを寄せ付けない力強いエンターテイメントになっているからだ。(実際、意識的に下調べは頑張らなかったらしい)
「歴史?そんなの関係ねえ。俺は俺の撮りたい映画を撮るぜ!」というタラちゃんの熱い心意気が画面に横溢している。
本作で一番重要なシーンがあって、登場人物に「これは俺の最高傑作だぜ」と言わせるシーン(もちろん、直接的にではなく、暗喩的に言わせてるんだけど)がある。登場人物にそんな事言わせちゃう自信と確信の現れが出てて、スゴいカッチョいいシーンなのだ。この台詞こそが、タランティーノが一歩次のステージに駆け上がった事を何よりも証明している。
今年は、ゼロ年代最後の年なのかどーなのか分からんけど、エヴァ破と言い、イングロリアスと言い、90年代を代表するカルチャースターが、ゼロ年代に入ってもがいてもがいた末に、ポーンと突き抜けていった作品が目立つなあ。
ゼロ年代に入っても特にもがいてなかったジャームッシュが、了見の狭い映画撮っちゃったのに対して、この2作の途方もない傑作ぶりよ。
来年は川本真琴がニューアルバム出すし(実に九年ぶりの新作!)、90年代の逆襲に期待。後は黒沢清とか、小室がカムバックするのに期待。
復活祭 根暗編
- 2009.12.06 Sunday
- エンゲキ
- 05:32
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- -
- by たたみ
約一週間ぶりです、皆様。お元気でせうか?
僕はここ一週間、ずっと続く微熱と、全身を襲う謎の痛み(筋肉痛っぽいんだけど、有り得ないとこまで痛み出す奇病)に悩まされながら、なんとか一週間を乗り切っていました。初めて、金払ってマッサージにも行ったよ。全然効き目なかったけど!
ああ、社会復帰もままならねぇ〜。
改めまして、皆様。甦る杵渕宙樹の世界にご来場頂きましてありがとうございました!
夢と現実が交錯する魔境から、なんとかかんとか、帰って参りました。
今回の公演は、TDLさんとの共同戦線だったのですが、両団体の杵渕作品へのアプローチが見事に真逆で、個人的には非常〜!にその対比を楽しんで おりました。まあ、あまり両団体共に、ガッツリ見に来てくれた方は少なかったと思うんですが、共同公演を張った意義は非常にありました。そうゆう意味でい い企画になりました。
今回は、そこんとこを深く突っ込んで解説して、本企画の締めにしたいと思います。
まあ、他にも自団体・根暗ノミコンノーヴァについて思うとこは色々ありますが、書いてくと煩雑になるし言い訳になるしみんなにとっては退屈になるし、止めておきます。まあ、公演に関わってくれた人達には、直接伝えていきたいと思ってます。
僕はここ一週間、ずっと続く微熱と、全身を襲う謎の痛み(筋肉痛っぽいんだけど、有り得ないとこまで痛み出す奇病)に悩まされながら、なんとか一週間を乗り切っていました。初めて、金払ってマッサージにも行ったよ。全然効き目なかったけど!
ああ、社会復帰もままならねぇ〜。
改めまして、皆様。甦る杵渕宙樹の世界にご来場頂きましてありがとうございました!
夢と現実が交錯する魔境から、なんとかかんとか、帰って参りました。
今回の公演は、TDLさんとの共同戦線だったのですが、両団体の杵渕作品へのアプローチが見事に真逆で、個人的には非常〜!にその対比を楽しんで おりました。まあ、あまり両団体共に、ガッツリ見に来てくれた方は少なかったと思うんですが、共同公演を張った意義は非常にありました。そうゆう意味でい い企画になりました。
今回は、そこんとこを深く突っ込んで解説して、本企画の締めにしたいと思います。
まあ、他にも自団体・根暗ノミコンノーヴァについて思うとこは色々ありますが、書いてくと煩雑になるし言い訳になるしみんなにとっては退屈になるし、止めておきます。まあ、公演に関わってくれた人達には、直接伝えていきたいと思ってます。
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