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  • 2014.11.04 Tuesday
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ナポレオン・ダイナマイト

最近見たエーガについてイッキに書いていきます。毎度毎度おなじみ、クソ長くなったので、興味あるとこ以外は読み飛ばし推奨。





「パシフィック・リム」




ネットを中心に絶賛、絶賛、絶賛、また絶賛!の嵐を巻き起こした、アメリカ産のロボット活劇!!監督は全世界のオタクの代表選手、ギレルモ・デルトロ!!

イイ意味で70年代で感覚がストップしているロボット!!!!
日本のオタクカルチャーへのアツいリスペクトを感じる設定!!!!
超重量ロボットと巨大怪獣の、大迫力のしばき合い!!!!
火に油と熱湯を注いでいく様な、熱血また熱血の展開!!!!

これだけのカードが揃ったら面白くならない訳がねえ!!!!アツい、ヤバイ、間違いない!!!!
と意気込んで、IMAX吹き替えで観てきました。
先にこれだけは言っておきたいが、IMAXで観て本当にヨカッた〜〜〜〜〜〜〜〜!!
今までいくつかのタイトルでIMAXシアターで視聴してきましたが、本作はそのIMAXのポテンシャルを最大限にまで引き出している!!目の前に迫ってくるような臨場感と迫力だった〜〜〜!!
とりわけ冒頭のタイトルが出るまでの15分間、出撃〜戦闘〜敗走までの流れは出色の出来で、ロボットものの美学が凝縮されていて、目頭が熱くなった。

さてさて、そんな感じで非ッ常〜〜〜〜にエキサイトしながら観ていたのですが、その熱は冒頭15分でパシリムのタイトル画面がドーーーン!!と出たとこでピークを迎えるものの、後はどんどん冷めていきます。

なぜそうなってしまったのか?これは複合的な理由があるので簡単には言えないのだが、一番の理由は出し惜しみ感がそこはかとなく漂ってしまう所にあるだろう。
いや、僕たちオタクメンに対してデルトロはすっごいサービスしてくれてんのよ?ロボット群はどいつもこいつもキャラがビンビンに立ってて、Gガンダムみたいにお国柄丸出しで(ロシアのロボの名前はチェルノ・アルファで、原発の煙突に手足が生えたようなデザインだ!!)、その子供っぽさも大好きだ。
でもさ、こんだけ出来るなら次も次も!って期待しちゃうでしょ?
配られた手札がロイヤルストレートフラッシュや四暗刻が出来そうだったらそこを目指すでしょ、普通は。

結論から言うと、本作はせっかくの大ネタをストレートで留め、三暗刻でアガる様な寸止め感で満ちている。
せっかくのアツい設定も上手く活かす事が出来ず、ストーリー的にも破綻が多くて、序盤で熱く滾った感情が宙ぶらりんになる。
特に各国の個性豊かなロボットたちに全く活躍の場が用意されていないのは致命的で、その結果、敵味方双方ともに強さの序列が分からず、緊迫感がない。とゆうか、そもそもロボットのアクションもかなり単調になってしまっている。
キャラクターの絡みも不十分で、これはこう来るんでしょ!?という観客の期待まで届いてない。描き切れていない。
極めつけは終盤の展開なのだが、それもなんつうかハリウッド名物の爆弾抱えて特攻!という精神に満ち満ちているので、既視感バリバリ。何の新鮮味もない!
結果、なんか、釈然としない気持ちで劇場を後にしてしまいましたぁ〜〜〜!!
個人的には、か、な、り、ビミョ〜〜〜〜な作品だと思いました。アンバランスなんだな〜全体的に。

こういった批判に対して、ネット評では『イんだよ、細けえことは!』とか『こうゆう作品の評価は減点方式じゃなくて加点方式にしないと・・・』みたいな意見が目立つが、そんなんダメだろ!!!!!!
誰がどう見ても明らかな欠点があるんだから、そこを指摘して次回はもっと良くなってもらわないと、批評になんねーだろ!!!!って思う訳っすよ。
大好きだからこそ、好き嫌いの感情論だけではなく、技術論や作品論的な部分でも言及していかないと、大好きな作品が以後、ダメな作品になってしまうんだぜ?と、ネットの浅薄な評に個人的に憤りを覚えました。

まあ、そういった映画自体に関係ない不満点はともかく、、、
過去にデルトロが手掛けたアメコミ作品「ヘルボーイ」を観た時も思ったが、デルトロは設定を組み立てた時点で力尽きてる部分があると思う。
あそこまで魅力的なキャラ造形なのに、アクションは見せ場が少ない!だとか、ここをもう少しどーにかしたらメチャクチャ面白いのに〜〜〜〜!!とゆう『惜しい』部分まで、過去作品からそのまま引き継いじゃってる気がする。
中には「パンズ・ラビリンス」みたいに、テーマと世界観・ストーリーがレベルの高い融合を実現している作品もあるので、もう一歩頑張って欲しいなあ〜〜〜!!!!と思いました。実際。

でもね!思うんですよ!!次回作があれば、コレはもっともっともっと面白くなるって!!!!各国のロボットのカッチョイイ活躍もあるし、怪獣ももっと禍々しいのが出て来るし、僕の大好きな中華人民ロボ、クリムゾンタイフーンの活躍が描かれるかもしれない!!
そういう意味で、僕はものごっつい期待してます、次回作に!!!!!!!!!




「オーガストウォーズ」 



パシフィック・リムと同時期に公開された、これはロシア映画。
宣伝でロボット登場シーンが前面的に出てきており、ロシア版パシリムと呼ばれておった。

しかし、それはかなり歪曲された宣伝で、その実、この映画は実録ミリタリーもの!!実際にあった紛争を題材に、紛争地帯に取り残された子供を、母親が砲撃・銃弾が飛び交う戦場の中、必死こいて助けに行く話です。ちなみに、劇中で出て来るロボットは全て子供の妄想です!!

だが、これがかなりの傑作であり、ストーリーが破綻しまくってる「パシフィック・リム」と比較にならないくらいに、完成度が高い!
本作は様々な要素が複合的に絡まって、それぞれが有機的に機能し合っている。
先に挙げたロボットもの要素も、(宣伝のやり方は噴飯ものだが)かな〜り高水準な仕上がり!
子供の妄想であるとゆう設定を上手く活かして、地味な場面をド派手に彩ったり、正視に堪えかねる残酷シーンをロボットに置き換えて和らげたり、お涙頂戴シーンを劇的な感触に仕上げたり、様々な場面で効果的に使われて八面六臂の活躍。
ロボットを描くだけで満足していたパシリムの不満を、本作はかなり解消してくれる。

そんな中でも、特にオーガストウォーズの優れている所は、主人公の母親の描き方。最初は子供ほったらかしで恋人とのバカンスを優先したり、子供がヒドイ目にあってるのに、なかなか女モードを捨てない様にイライラさせられる。
正直、「え?このクソ女が主人公なの?死んじゃえ!」と最初は思ってしまうのだが、観ていく内にどんどん感情移入が進んでいき、終盤の戦場脱出シーンに至っては
「いっけえええええええええええ〜〜〜〜!!!!!!」
と、手に汗握ってしまう。
それを支えているのは、優れたストーリーテリングと圧倒的な戦場の臨場感!銃弾の飛び交う中、泥まみれになりながら、必死こいて子供の救出に向かう母親の姿は全人類が共通して心打たれるファクターであろうし、ロボ描写も、戦場の迫力も、兵士が垣間見せる人間臭さも、全てこの母親の救出劇に奉仕していて実に見事!!!!
もし、映画の共通模試があるとするならば、本作は100点満点を取れるくらいにバランスが良く、内に秘めたポテンシャルは非常に高いと言えよう!

ただまあ、一つだけ弱点を挙げるとすれば、本作はかなり尻上がりな作品で、前半30分は遅々として展開が進まんので、眠気を抑えるのに必死だったって事かなあ。後半の大躍進を考えれば仕方のない事なのかもしれないけど。
オープニングでタイトルが出るまでが最高潮のクライマックスだった、パシリムと、キモチイイくらいに好対照!この二作、同時期に公開するなんて、何か運命めいたものを感じる。そうだ、本作を『逆パシフィック・リム』と名付けよう。

パシリムとオーガストウォーズ・・・もしビデオ屋に二つとも並んでたら、両方を借りて一気に観賞する事をオススメしますゾ!!



 

「立候補」



主演:マック赤坂の衝撃ドキュメンタリー!

マック赤坂を知らない御仁は、下記の政権放送を見てくれれば大体分かると思うけど、いつの時代の選挙にもどこからともなく現れては消える、イロモノ候補者だ。



彼らは特に支援団体もなく、知名度もなく、もちろん有権者の支持もない。毎回当選者に100倍くらいの得票差をつけられ圧倒的な負け戦となる。普通の感覚を持っていたら、金と時間をドブに捨ててるとしか思えない(供託金だけでも300万円の出費!)、泡沫候補が何を思って選挙に赴くのか・・・?

そんなマック赤坂を始めとした、泡沫候補の実態に迫ったのが、本作「立候補」。この作品では主に2011年の大阪府知事・市長選挙を取り上げている。

彼ら泡沫候補の行状はハチャメチャを通り越して、【悲惨・悲痛】の一言。観てて常に、「何故?どうして?」の疑問符が頭から離れない。
マック赤坂や羽柴秀吉の様な、資金も知名度もある、言わばメジャーアーチストはまだ見てて楽しいが、街のなんてこたないオッチャンの選挙活動なんて、見るに堪えない。駅でただ手当たり次第に握手していくだけのオッサンや、幼い娘に「ダメなんちゃう?」と諭されてしまうオッサンや、全く選挙活動すら行わない謎のおっさんやら・・・
何故なんだ〜〜〜〜!!何故、立候補するんだ〜〜〜〜!!
そういうしよーもないオッサンに比べたら、まだマック赤坂は真面目に選挙活動してる様に見えてしまうから、困ったものだ笑。


負けると分かっていて、何故やるのか?彼らは、現代のドンキ・ホーテなのか!?この作品ではこの疑問に答えは出せていない。
例えば、狂人・奥崎謙三の凶行をひたすら記録した「ゆきゆきて、神軍」や、同じく泡沫候補の地道な選挙活動をじっくり観察した「選挙」など、他の優れた作品に比べると、この「立候補」はドキュメンタリーとしてはいささか弱い。
前に挙げた両者は、対象をじっくり観察し客観視する事によって、同時に現代社会の如何ともし難い歪みをあぶり出し、相対化する事に成功しているが、「立候補」は様々な意味で装飾過多であり、恣意的な編集も多いので公平性に欠けるきらいがある。
特に、マック赤坂の暴挙は、かなりギリギリのラインであり、イイ大人なんだからルールを守れよ!!と、注意もしたくなる様なヒドさだが、割と面白おかしく撮られてる。が、中には倫理的にマズイ部分もあるので、全体的にはあまり共感は出来なかった。


しかし、そういったドキュメンタリーとしての優劣を超えて、本作は逆に、アクロバティックな手法に出ている。
なんと、本作は最終的に劇映画として着地する構造になっているのだ。掟破りの反則ワザだが、僕はそこが、それこそが、この作品を好きになった所だ。

ここでは、『劇映画としての』演出手腕が何よりも冴えている。
音楽などの装飾をかなり大目に配置し、テレビのドキュメンタリー程うるさくない程度にはスローモンションなどの加工を行う。観客を飽きさせないテンポの良い編集、たまに真面目なトーンでの撮影・・・緩急が効いたその手つきは用意周到で、なるほど、確かに本作は終盤くらいまでお笑いドキュメンタリー映画として観れる。
だが、本作の真価は終盤のとあるシーンで炸裂し、牙を剥く・・・!
今まで突き放して観察していた被写体:マック赤坂が、我々観客の心情にグッと近づいて、主演俳優:マック赤坂に豹変するのだッ!!!!
この構造には正直ヤラレタし、まんまと感動もしてしまった。。。まさか、あそこで伏線を張っていたとはね・・・笑(観た人にはこの意味が分かると思います)

僕が観に行った時は公開から1ヶ月近く経っていたにも関わらず、劇場は満員の盛況で上映中も笑いが絶えなかった。しかし、クライマックスシーンになると客席もシィン・・・と静まり返り、皆画面に釘付けになっていた!もはや、釣りバカ日誌レベルの、笑えて泣ける大衆娯楽作品な仕上がり!
コレを見ればきっとアナタはマック赤坂が愛おしくなる!!!!(もしくは許せなくなる・・・笑)

まず、間違いなく今年観た映画の中でナンバーワンやああああああ〜〜〜〜!!
これはかなりオススメっす!!特にドキュメンタリーを苦手としてる人にはね。ジェットコースタームービー級の快感を味わえます!!

最後に、本作の個人的ベストキャラクターを挙げて本項の結びとしたい。
それは、マック赤坂の秘書を務める桜井さんだ。
ある時はマック赤坂の影となってクレーム対応をし、ある時はマックと共に、警察を野次り、抗議する。影に日向にマックを支える見事な女房役だが、所々、何やってんだよ・・・とマックをバカにした目で見てるのも、最高だ。本作随一の名バイプレーヤー!!!!
中盤で桜井さんが家族と共に過ごすシーンが挿入されるのだが、そこでは選挙活動中の珍道中・・・
喧騒から離れて、一家の長として家族を支える静かな男として渋い魅力満点でありました!!
僕はこんな大人の男になりたいッッ!!





「ソウルフラワートレイン」



活劇マンガの名匠、ロビン西の同名作品を映画化。
一人暮らしをする娘に会いに田舎から上阪した父親に、成り行きから人懐っこい地元民が大阪ガイドを務める事になる。一日大阪を見て回った後、父親は娘と再会するが、その娘には実は秘密があって・・・んで、最後は心温まる親子の交流が描かれる、とゆうコッテコテの大阪人情話であった。

あえて、ストーリーから演技・演出まで恐ろしくベタな感じで撮ってあり、今更2時間ドラマでもやんない様なベタ一本槍の話なんだけど、それが不思議と面白く、最後までグイグイと魅せられて最終的には、我が頬を伝う大量の汗が・・・

何故その様な化学変化が起きたかと言うと、この作品はとにかく画面構成が超キレイなのだ。
役者の演技に併せてカメラフレームとその動きが、そしてカットが構築され、ピントは的確に絞られ、光は照らし過ぎず暗すぎず。
全ての要素がパズルのピースの様にピターッとハマり、一つの画になる。そして、更に素晴らしいのが、それが撮影監督の独りよがりの産物ではなく、ちゃんとストーリー・・・つまりはキャラクターの心情に寄り添っている所だ!!

結果、役者は画角という名の狭い檻の中で、ダンスを踊る様に生き生きと躍動する!!
とにかく、その流麗なカメラワークにシビレっ放しだったのだ!!

近年は映像技術や特殊効果が発達し、森羅万象・有象無象何でも描写出来ると思われてるが、、、否・・・!!
結果、我々が見させられてるのは、ゲームやアニメの画面みたいなのっぺりとした2次元世界だ。文字通り、画面に奥行きがないのだ。
今作は、近年が失われつつある映画の持つ豊穣さに溢れてる。

ストーリーが単純だからこそ味わえる、【THE 映画】と言わんばかりの快楽。それを堪能出来て余は大変満足じゃった。だから逆に言うと、ストーリーを追う事だけにしか興味がない人には、全くオススメ出来ない映画でもあります。
も、そーゆう奴ぁね、「アルゴ」でも観てろ!!ハラハラドキドキすっからよ!!!!!!






「ヴァンパイア」 



岩井俊二の新作映画。少女映画の傑作「花とアリス」以来、8年ぶりの劇映画。
今回は何故かオールカナダロケ、全編英語会話、キャストもほぼ現地人を使っての作品に仕上がった。

岩井俊二ってゆうのは、実にアンビバレンツな評価をされる人で、一般的な・・・普段あまり映画に接していない層には称賛される一方、シネフィル・・・年間どんなに少なくとも100本以上の映画を観賞する事を自らに課している、愛すべきバカヤロウどもには高確率で貶されている、という二重性を持った映画作家だ。

その原因は何にあるのかと言うと、恐らく、これでもか!というくらいに過剰なドリ〜ミンな作風に依るものと思われます。(ちなみに、自分は岩井俊二肯定派に属する人間なので、否定派の意見は推測です)
彼の作風は本当に独特で、少女マンガ的な感性をスクリーンに焼き付けるのが上手いと思う。それ即ち、思春期の少年少女が抱きがちな、過剰に甘〜〜〜〜〜い幻想であり、そんな夢見がちな視界からまろび出てくる現実の酷薄さでもある(でも、そのしんどさも中高生が妄想する様なシロモノなので、大人の側からすれば十分甘っちょろい)。

そんな糖分過多な世界観にハマれるか、ハマれないかがポイントで、岩井俊二のストーリーテリングやキャラクターに普遍性が有る訳ではない。
しかし、日本社会とゆう未成熟である事が一つの価値観として成立している場所に於いては、彼の作品はドンピシャ。儚くて可愛くてカッコイイのである。「花とアリス」の様に、ストーリーのヤマもオチもない話が延々2時間続くのに苦痛を感じないのは、そういったドリーミンでセンチメンタルな感性が作品に横溢しているからだ。

だから、岩井俊二は本当に日本的な作家なんだと思う。

翻って、今作「ヴァンパイア」なんだが、そういった岩井俊二の美徳たる部分が悉くスベッている。
本作を観て驚いたのだが、全ての構成要素が海外産なのに、その中身は恐るべき事に100%岩井俊二映画!とゆうべき仕上がりになっているのだ。
カメラワークも、セリフ回しも、流麗な劇伴曲(作曲は全て監督本人)も、演技指導も、モチーフも、全くもって岩井俊二映画だ。過去に観てきた作品と何ら変わってない。。。

だからこそ、キャストやロケーションが変わっただけで強烈な違和感がある・・・!のだ。
登場人物の現実離れしたセリフ回しは、英語で喋っても、全く言葉の響きの美しさを感じれない。儚げな舞台設定だが、それをゴツゴツして筋肉質で肉感的な白人たちが演じても全然儚くない!暖かく淡い色味の作品世界は、無機質なカナダの風景に全くそぐわない・・・などなど、100%岩井俊二映画であるが故の弊害は、そこかしこに現れている。
加えて、ストーリー的にはどこの国に置き換えても全くオッケーな代物ときたもんだ・・・

これ、何で日本で撮らなかったんすかねぇ・・・?
皆が当然呟かずにはいられないこの疑問が、口から出そうになるのを必死に抑える2時間でした。
ちなみに、我らが蒼井優もチョイ役で出てます。日本人留学生の役で。ここのとこだけはチグハグだらけの映画の中で唯一ハマっていたシーンであった。
けど、やっぱり岩井俊二は日本人で映画撮らないとダメだ!!って事じゃん!!

つまるところ、岩井俊二はこういった何てことない小品を、

(((日本で!)))

量産していく以外に道はないと思うのだな。もうさ、ウォン・カーウォイみたいになればいいじゃんさ。作品出す度に批判されるけど、一定層のファンは必ず付いてきてくれるみたいな・・・さ。




「バス男」




ちょいと前にネットやなんかのニュースで話題になった作品。
公開からおよそ10年弱が過ぎた作品(日本ではビデオスルーで2006年発売)が、話題になったのは、ビデオソフト再発売を機に、題名が原題の「ナポレオン・ダイナマイト」に戻されたからだ。
これはかなり異例の事態らしい。

当時の邦題は「バス男」。今となってはピンと来ないかもしれない。
これは2006年当時、メディアを席巻した「電車男」に乗っかっただけの、安易なタイトル付けだったのだ。劇中ではバス、ほとんど出て来ないのに!!
当時は「史上最低の邦題」と、映画ファンの間で次々と怒りの声が上がった。しかし裏を返せば、その怒号の根本には、この作品への絶大な支持があった。

本作はアメリカのミニシアターで細々と公開されていたが、口コミで火が付き、ついには全米公開されて大ヒットを記録した作品であり、元々がインディーズ臭バリバリの地味ぃ〜な一本だ。

内容はオフビートでゆるゆるな学園コメディ。
コメディ部分は意外に良質で、所々クスリと笑えるが、田舎の高校生のクソダサさを全面に押し出した作品世界は極限に地味!なのが困ったもんだ。
その中でもかなり浮いてしまっている主人公、ナポレオン・ダイナマイト君の衝撃的なキャラクターと、彼の周辺に点在する一風変わった人達のやりと りが本作の魅力だが、それにしても、あまりにものっぺりとした独特のノリはかなり眠気を誘発する。まあ、味わい深くもあるんだけどね。
例えて言うなら、アキ・カウリスマキからオシャレ成分と哀愁成分を一気に脱色した感じかな。

ただ、一通り観てみて自分は思ったのは、

【邦題悪くないじゃん!】ってこと。

ヤマもオチもイミもなく、妙にユルくてファニーな・・・独特のセンスだけで突っ走るこの作品は、かなり観る者を選びそうだが、このゆる〜〜〜い感 じに「バス男」とゆうズッコケたタイトルはかなりマッチしているんじゃないかな、と。少なくとも、原題の「ナポレオン・ダイナマイト」だったらパッケージ としてあまり印象に残らなかった気もするし・・・
しかし、「バス男」も・・・パッケージとしてはビミョーなセンスだけどね。ただ事実として、映画自体もそうゆう類のビミョーなセンスで成り立ってるし、何とも言えない。。。痛し痒しな仕上がり。
配給会社の映画を売らんとする、七転八倒の暗闘を覗き見れた感じ。。。
まあ、そこも含めて味わい深い。

なーんてな感じでぼんやりと眺めながら観てて、「ああ、ほど良い感じのダメ映画だなあ〜」と思いながら観てたんだけど、いざクライマックスの段になって度肝を抜かれた!!!!
あまりにもビックリして布団から起き上がって、ちゃんとしたモニターに切り替えて観てしまった程だ!(自分は気合を入れてない時は、寝ながらポータブルモニターで映画を観ます)
この衝撃度たるや相当なもので、この映画が1時間半の間に貯めに貯めた借金を帳消しにするどころか、今までのゴミクズの山が一気に宝石として輝きだすくらいに、一大転換点となっていて、「この映画、かなりヤルな!!」と膝を打った。
少なくとも、こんなアメイジングでファンタスティックで珍妙なシーンはここ10年は見れないかもしれない!
そのぐらいに、鮮やかにキメられてヘロヘロにノックアウトされた珍作だった。

僕は昨今の映画におけるクライマックス至上主義にはあまり感心しない方なんだけど、この映画は別格ですわ。このクライマックスがあるのとないのとでは大違い!!弛緩し切ったちょい駄作が、超名作!!に変貌してしまったのだから・・・
だからある意味、この作品はかなりオススメですよ。他で見れないもんが確実に見れるし、低予算である事がまったくマイナスになってないのは、実に偉大。日本映画も少しはこのイズムを見習った方がいい。

観終わってから、シネフィルの皆様が「バス男」に憤る気持ちも良く分かりましたわい。
でも俺は、「バス男」のタイトル、好きだけどなあ〜〜〜・・・




おわり


 


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