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  • 2014.11.04 Tuesday
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オニガシマ、どこにある?

正確に言うと、去年辺りからなんだけど、最近フレネシという歌手に夢中。
http://www.otomesha.com/frenesi/




フレネシとは、ささやき声を駆使したガーリーなポップスを歌う歌手。自らの素顔を公開せず、80年代ちっくな少女マンガ風アイコンを掲げている覆面アーチストである。(最近こういう覆面アーチスト、流行ってますね)
そのささやく様な歌声とオシャレでキャッチーな音楽性からは、カヒミ・カリイを初めとした渋谷系を彷彿とさせるが、単なる渋谷系フォロワーに終わらない奇っ怪な作風を持っていて、そこが新しくてカッコヨロシイ。 










上記のPV群を見てもらうと分かるが、強烈な80’sフレーバー!!
今時80年代を意識した楽曲を手掛けるアーチストは別段珍しくもないのだが、80年代要素を使って、ここまで珍奇かつ乙女ちっくな世界観をクリエイトする人を僕は他に知らない。

渋谷系やテクノポップ、80年代アイドル歌謡までも混在しているサウンドワークス!80年代っぽさを意識しながらも急にオカルト用語やPC用語が 出てきて一筋縄ではいかない歌詞世界!ダサさを逆手に取って強烈なインパクトを放つ前・間奏やキャッチ音!自身の匿名性を最大限に生かした自由過ぎるビ ジュアルイメージ・・・
などなど、フレネシの特異な点を挙げていけばキリがないが、それらの雑多な要素を、「乙女ちっく」という一つの世界観に収斂させているのが驚きだ。


ここでは、アイドル歌謡・アニソンのキャッチーなメロディセンス×渋谷系のオシャレでエスプリの効いたエディット感覚×ネット世代における自由度の高いメディア感覚
この三者の夢の融合が見て取れる。。。
80年代・90年代・ゼロ年代。三時代の、まさにイイとこ取りと言える。
これは、日本のサブカルチャーが30年かけて育んだ音楽文化の集大成なのではないか!
何より凄いのが、全ての要素が他からの持ち出しであるのにも関わらず、この異形性!!このポップネス!!そして、そこから溢れだしてくるオリジナリティー!!!! これぞ、真のアーチストに他ならない!!!!!
ハラショーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!




そんなフレネシの楽曲の中でも特に白眉なのが、「覆面調査員」




なんと、架空少女アニメの主題歌と言う設定の一曲!!
アニメ調の歌詞世界も、やはり最近のアーチストの作品では珍しくないが、これはそこから一歩踏み出していて、TVアニメの構造にまで言及しちゃってるのが画期的だ。
ちなみに歌詞は、少女探偵(もしくはスパイかな?)の依頼人が不可解な事ばかり言ってくるから、これはもしかして覆面調査員なのかしら?っていう内容。
・・・この完成度はスゴイ。これはもはやアニメっぽい話という前提をはるかに通り越して、何話か話数を積み重ねた上でのトリッキーな構成の話・・・つまりTVアニメ放送区間では中盤にぐらい入れてくる、いわゆるテコ入れ回みたいな話だ!!
しかもそれを、3分間のポップミュージックという原則を破らず、最小限の歌詞だけで表現しきっているのが素晴らしい(例えば、筋肉少女隊などに顕 著なんだけど、物語性のある楽曲って、言葉数も多くなって冗長になりがちだよね)。普通に流し聴きしている分には良くできたラウンジ系ポップスなんだも の!!
そして、さらには、自作のアニメでPVまで作ってしまうという・・・この徹底したパッケージングは実に惚れ惚れする。

遅ればせながら、僕はこの曲で完全にフレネシにハマってしまったのだ。



このフレネシ、実は10年ぐらい前に音源を出してる。
bluenoというユニットで、インディーズではそこそこのヒットを出している。



こちらは完全に渋谷系のくくりに分類されるサウンドで、ポップで軽快な聴き心地。
実は、俺、コレ持ってます笑。最初、フレネシの歌声をどっかで聴いた事あるなと思ったら・・・!
しかし、これだけならば、良くできた渋谷系の佳作ぐらいの印象の作品で、そのまま歴史の藻屑と化す所だったのだろうけど、10年近くの月日を経てこの様な進化を遂げるとは・・・当時、一体誰が予想しただろうか?



そして、
満を持して去年の九月に発売されたニューアルバム、「ゲンダイ」(遅まきながら、去年末に入手した)。



ここでフレネシは自らのオリジナリティーをさらに加速させている。

少女マンガちっくな世界とフィボナッチ数列などのオカルト用語が混在し、さらにはカラオケ風のPVが意表をつきまくりの表題作「ゲンダイ」。自縛 霊の少女の心情をリリカルに綴るという、ガールズポップではありそうでなかった題材の「成仏させてよ」。中森明菜系の疾走アイドルポップス風ナンバー「渚 のアンドロメダ」。はたまたblueno時代に戻ったかのようなフレンチポップ風のナンバーもあったりと、バラエティー豊かな楽曲群で楽しませてくれる が、一つ一つの楽曲には、音にも詩にも様々なアイデアがぶち込まれており、流し聴きを許さない。(もちろん、そのままドライブミュージックに使えるぐらい に耳馴染みのよいポップスなんだけど)




そんなバラエティー豊かな楽曲群の中で、一番衝撃的なナンバーが「オニガシマ」である。
題名からしてすごいが、歌詞世界も音もなんだかすごい事になっちゃってる・・・この衝撃は上手く言葉に出来ない。まず、確かなのは、似た様な楽曲はどこにもない!という事だ。
ちなみに、これはINN JAPANという、福岡のコミックバンド(と言っていいのかな?)のカヴァー。
(こちらのリンクhttp://www.hmv.co.jp/news/article/1101260067/
で、両者の楽曲を聴き比べられます)

この「オニガシマ」から分かる様に、フレネシの凄い所は、節操がないぐらいに自分の好きなものを自らの作品に落とし込む雑食性と、それを自分の世界観に落とし込んでしまうミュージシャンとしての基礎体力の高さだ。
彼女ならばどんなゲテモノ料理も、一瞬にしておしゃまなポップスに仕立てあげてしまうだろう。まるで、ステッキを一振りするだけで殺伐とした世界をお花畑にしてしまう魔法少女の様に。

今までのアルバムではなんだかんだ言っても渋谷系の要素を引きずっていた部分もあったが、「ゲンダイ」では自らの出自を完全に相対化しきったの か、いわゆる渋谷系ポップスの曲は少なくなり、飛び道具と言われてもおかしくない楽曲が前に出る様になってきた。しかし、世界観が突飛だったとしても、フ レネシの楽曲はポップミュージックである事を裏切らない。それこそが、フレネシの最もトガッたアーチスト性だと思う。



ポップミュージックの歴史とは、それすなわち、進化の歴史だ。
過去の遺産から学びながらも、爆発的に新しいものが生まれて、それがスタンダードになっていき、そこからまた新しいものが生まれる・・・という繰り返しだ。
そしてそれは同時に、過去の作品の何が重なり合ってどんな爆発を起こすかわからない、スリリングに溢れた歴史でもある。
フレネシは正にその進化の突端に立っているミュージシャンと言えよう。もはや死に文化となってしまった渋谷系から、この様な大輪の花が咲くとは・・・!!これだから、音楽好きはヤメラレナイ!!

これから、フレネシがどんな進化を遂げていくのか、いちリスナー、いや、いちファンとして、末永く追っかけて行きたいと思います!!


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