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  • 2014.11.04 Tuesday
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恋はそうねきっと、心のスポーツ  昼の部

 一昨日行ってきた二つのイベントについて。



・昼は大友克洋のGENGA展に行ってきた。
http://www.otomo-gengaten.jp/





一オタクとして、いやさ、一日本人として大友克洋は必須事項なので、見に行かない訳にはいくまい。
しかし、最近大学を出たばかりの年代のひと達と絡んでいると、大友克洋を特に認識していない人がいたりしてビックリする。
それどころか、「カップヌードルのCMの絵をやってた人」っていう認識の奴もいたりで、ひょえ〜〜〜!である。
とうとう、若い人間との決定的なジェネレーションギャップを感じる年代になってしまったのか・・・

まあ、それはさておき、僕はそもそも大友の熱烈なファンという訳ではなく、知識もそんなに無い。
大友の作品もアニメ作品は一通り見てるが、マンガ作品としてちゃんと通して読んでるのは「AKIRA」と「童夢」と「気分はもう戦争」のみという体たらく・・・まあ、そんな中途半端な人間が見て来た感想なので、あまり正確な情報としては期待しないで欲しいナ・・・





会場の3331 Arts Chiyodaは、廃校となった中学校を改装したアートスペース。元・学校なので独特の雰囲気がある。入口付近にある中庭(元校庭)は開放的でのんびりした雰囲気。
GENGA展の客層はバラバラな感じ。老いも若きも男も女も満遍なくいるが、どっちかっていうと、こういった展覧会には珍しくオシャレな若者が多い印象。さすが大友御大。

展示内容は、文字通り原画が中心となっていて、二部構成。
カラーイラストを中心とした一部と、マンガ版「AKIRA」の生原稿を全ページ(!)展示した二部。圧巻!!

二部での「AKIRA」の生原稿の描き込み具合たるや鬼気迫る迫力で、額に入れて壁に飾っておいても全く遜色ない。機械の部品や無数には得るビルの一つ一つにまで、細かいキズや陰影をリアルに描きこんでいる!!ヤバイ・・・

一番驚いたのは、あんな緻密なメカや建造物群をフリーハンドで描いてる事だ。(さすがに直線は定規で引いてるだろうけど)最近はマンガやアニメでもCGで描き起されたメカ群ばかりを見る。そういったCGでは絶対見る事のできない、見るだけで目が疲れる様な緻密な機械をフリーハンドで描いてるって事の凄まじさが、画面から得も言われぬ迫力で迫ってくる。
さらに驚いたのが、人物やメカや背景のタッチをほとんど描き分けてないのに、構図の妙でキャラクターがちゃんと背景に埋もれてないって事。というか、読者の焦点が舞台装置に向かうのか、キャラクターに向かうのか。物語的な意味合いを加味したうえで画面の構図が構築されているので、マンガ的にも正しいし、一枚絵のイラストとしても正しい!!かつてのマンガ読者はこんな極上の作品を消費していたというのか!なんたる贅沢!!

熱烈なファンからしたら何をいまさら、という事実ばかりだろうけど、僕がオタクとして物心がついた頃には大友は既に巨匠で、大友の凄さというものをリアルタイムで体験したとは言い難い。
歴史の教科書を手繰るみたいに後追いで知ったものばかりだから、今回の原画を見て、その大友の偉大さの本質の部分の片鱗を味わえた。改めて偉人クラスの巨匠の作品を間近で見れた事はとても貴重な体験だった。
ちなみに、今回の展覧会に同行して頂いたI嬢(20代前半)は、ほとんど大友作品に触れた事がなかったらしく、これから「AKIRA」を読みます!(&観ます)!と、言っていた。これから「AKIRA」を初体験できるなんて、ある意味羨ましい・・・



・で、ここまではある意味予想してた範疇の感動。
さらに意外だったのは、あまりまとめて見る機会のない大友のイラスト仕事の数々だ。
「AKIRA」や「童夢」のイメージからか、大友克洋を僕は緻密な描き込みの人だと思っていた。それはまあ、認識としては正しいのだけど、実は別の側面もあるって事を大友のイラスト・・・特にカラー原稿から見て取れた。

それは、余白の美学。
元来、日本画で見られたような空間の余白が醸す、画面のメリハリ・色彩の美が大友のカラー原稿で発揮されているのが意外且つ興味深い事象であった。
描き込みの人の特徴として、画面のどの部分を見渡してもまるで余白がなく、どの部分も何らかの色で塗られている事が多い。これは西洋写実主義の考え方を基にしたもので、自然界には完全な黒も完全な白も、ましてや完全な余白も存在はしないという意図の基に画面を塗りつぶしているのである。(あまり専門的な知識もないので、ツッコミがあったらお願いします)
確かに大友もそういった傾向のイラストが多いのだが、一方で白地を生かしたイラストも非常に多い事が分かり、今回の展覧会での新たな発見であった。

例えば、雑誌やポスターの絵となると、文字やタイトルロゴを同時に載せなければいけない側面があるので、白地を残した作品が多くなるのも頷ける。しかし、やはりそれだけでは終わらない・・・イラストレーションとしての枠を超えた、一枚絵としての美を追求した作品も多い。
中には、ほぼ白地と輪郭だけの絵に、赤やオレンジなどの色だけを塗ってアクセント付けした絵や、輪郭だけの白の世界と、描き込みの黒が見事に調和した作品も存在していた。

片や画面を覆わんばかりの描き込みで読者を圧倒する「黒」の大友と、片や空間の余白を生かした引き算が効いている「白」の大友と、どちらも大友という稀代の絵師を構成する重要な要素なのである。
それが分かったのが、本作の最大の収穫だった。



・あ!あと、もう一つ重要な事!!
今回何百枚もの大友の作品を観賞したのだが、どの作品からも、どうしようもなく「物語」が匂い立ってくる。そこが大友克洋の一番特徴である。と、僕は感じた。
大友は絵師である前に、マンガ家であり、作家なのであるなあ〜。
ああ、すげえイイ体験した。冗談じゃなく、国宝にした方がいいよ、コレ。




ああ・・・調子こいたら、また長くなってしまった・・・
夜の部のPerfumeの武道館コンサートについてはまた次の記事で書きます!!

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  • 2014.11.04 Tuesday
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