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  • 2014.11.04 Tuesday
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今日も私はこうしていつもつまらなそうな顔しているあいつとつまらない話をして日々を過ごしていくのだ

・最近よぅ〜、夜勤ばっかでよぅ〜、生活が不規則でよぅ〜、体調が音たてて崩れてんのよ〜。まあ、実際に音にするとガラガラ〜っていう感じかな。

頭痛くて、胃もたれで、ちょい便秘気味なんすよー。あと、なんか寒い。職場が寒い!!おちおち寝てらんない!!だから、書く!!



・今週はじめの暴風雨の日、すし詰めの電車に揺られるのを拒否し、渋谷の名画座で時間をつぶした。演目は白黒時代劇で、山中貞雄の「河内山宗俊」と、丸根賛太郎の「天狗飛脚」。

日本映画好きは必ずと言っていいほど崇拝している夭折した天才監督、山中貞雄。戦前の映画作家で、デビュー間もなくして当時の時代劇に新風を巻き起こした麒麟児であった。日中戦争時の中国で、志半ばで病死しており、残された作品もほとんどのフィルムが戦中戦後のどさくさで紛失していて、現在は三作品しか現存していない。
日本映画の革命児の作品が見たくても見れない。その手が届かないもどかしさが、この作家の神秘性にますます拍車をかけている。

不勉強ながら僕は初めて見た。そして、寝た。
罰当たりと笑わば笑えっ!!昔の映画は苦手なんだ、俺は!!
特に時代劇で白黒となると、みんな同じ髪型で同じ服装で同じ色してるんで、キャラの判別ができないんだよぉぉぉぉ〜。
昔、新宿の貸しビデオ屋で働いてた頃、映画学校に通ってる同僚にこの話をしたら、「あ?何言ってるんスか?」という目付きで呆れられたのを覚えている。怖かった・・・(普段温厚な人だっただけに余計に)

しかもこの「河内山宗俊」、録音状態が悪くてセリフが何言ってるか聴き取りにくかったのも、眠りに誘われた原因の一つだ。せめて字幕つけてほしかった・・・
しかし、このままだと何か悔しいのでDVDで再チャレンジしよう。
と思ったら、「丹下左膳 百万両の壺」は見たことあった!これは結構おもしろかった記憶があるが、それも個々のシーンが印象に残ってるだけで、筋は完全に忘却の彼方だ。
アニメとかCGに毒された現代脳では、古の映画はあまりにもレヴェルが高すぎるんでやんすよ〜。

あ、同時に見た「天狗飛脚」は、時代が下っていた分、とても見易くて十分に楽しめた。江戸の飛脚屋同士の抗争をコミカルに描いた一編。
まあ、先程も述べたように、日本映画好きと言っといて古典映画に関しては超薄弱な観賞体験しかしてない私が言っても説得力ないんですが、日本最古のレースムービーなんじゃないか?コレ。
クライマックスの手に汗握るデッドヒートは非常に燃えた。しかも人が走ってる画がこんなにカタルシスに満ちてるなんて、新鮮だったなあ〜。



・週刊少年シャンピヨン(フランス語読み)で連載されている「空が灰色だから」読む。著者は新人漫画家の阿部共実。十代の少年少女を中心とした一話完結ものの連作短編となっている。

雑誌掲載時では全然注目していなくて、単行本出てもしばらくスルーだった。よくある萌え系青春ギャグコメディーにしか見えなかったからだ。
しかし、とあるきっかけでこの作者がpixivに投稿した作品を見て、見る目が180°変わった。

「大好きが虫はタダシくんの」
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=19369664

この圧倒的な負のパワーはどうだ?冒頭はコメディーとして支離滅裂だった会話が、途中でその意味が反転し、深い闇が顔を覗かせる。それだけでもすごいのに、最後の2ページではセリフの反復を使用して、少女の孤独を鮮やかに描いてみせている。
ただの奇を衒っただけの作家と違い、確かな構成力とストーリーテリング、そして作家性の核となる確固たるテーマを持った新人だと言う事がこの短編からは見て取れる。

しかし、シャンピヨンの連載では何故か萌えコメディーっぽいのを描かされているっ!まあ、これはこれで悪くもないが、もっとダークサイドに振り切った方が断然おもしろいのにー!惜しいなあ!
しかし、どの短編からも匂いたってくるのは、コミュニケーションや対人関係における不能感。孤独の匂いだ。作者自身の思春期時代の経験がフィードバックされているであろうその匂いは、読者、いやさ、僕の胸を恐ろしいまでに締め付けてくる!!

その匂いは同族にしか分からない。コミュニティーに属してたくても、能力がない為に交われない。友達が欲しくても、理解者が欲しくても、異形な自意識ゆえに素直になれない。自分を受け入れてくれない世界に、諦めと哀しみと、そして、憎しみに似た妄執を抱いている。そんな暗黒の10代を過ごした者にしか分からない匂いが、この漫画からは溢れかえっている。

とんでもない傑作の誕生を予感させる漫画だ(この連載自体はまだ未知数である)
シャンピヨンは萌えマンガやギャグマンガのフリをした実験作を定期的に出してくるから、やはり侮れない雑誌だ。阿部共実も、萌えマンガなんか早々に見切りをつけて、自分の中に渦巻くドクドクマグマのドックンロールを出し切る作品を描くべきだ。




・小説家、長嶋有の作品を漫画化したオムニバス、「長嶋有漫画家計画」所収の、よしもとよしとも先生の新作よんだ。
http://www.n-yu.com/manga/

よしもとよしともは全く変わっていなくて、感動して涙が出た。ファンをやってて本当に良かった。

マンガ読みとして、別名義ブルボン小林でマンガ評も執筆している長嶋有。そんな彼が漫画家の選定や編集まで務めたという本作は、巨匠から新人まで、硬軟取り混ぜて様々な作家が参加した、にぎやかで面白い単行本になっている。
不勉強ながら、長嶋有の作品をほとんど読んだことないのだが、そんな事関係なしに、どの作品もぐいぐい読ませる。
長嶋が個々の漫画家の特性を見抜いた上で上手い事プロデュースしており、話の質はどれもオフビートなものだが、漫画家によって強烈に印象が異なる。通して読んでも全く飽きがこない一品だ。

それだけでも非常に贅沢な本なのに、よしもとよしともの新作ですよ!!

知らない人の為に簡単に説明すると、よしもとよしともは、80年代〜90年代にかけて活躍していた漫画家で、寡作で知られる。
カラッと乾いた画面に登場人物の叙情が乗っかる、ヒリヒリした青春ものを得意としており、現在巷に氾濫しているサブカル系コミックはよしもとよしともの影響下にある。
私も暗黒の10代の時は(いや、20代の大半も)お世話になったものだ。

彼が何故、寡作かというと、徹底した完璧主義者ぶりが故である。
コマ割一つ取っても、悩みに悩み抜くらしく、その悩みゆえに作品が破綻し、未完のまま作品が終わるのも珍しくない。
そうして90年代後半から失速し、ゼロ年代に至っては完全に消えたマンガ家と化した。
もはやよしもと先生の新作を読む事は叶わない。と、誰もが諦めていた折、この新作の話を聞いた。
長嶋有かどうかは関係なく、とにかくよしもとよしともの新作が読みたい!!10年以上待たされたファンの渇望感はハンパない。真っ先に、よしもとよしともの新作「噛みながら」を読んだ。

まず、目に入ったのはあの淡い世界。真っ白の背景にする訳でなく、かといって描き込む訳でもなく。現実感がありながらも、どこかドリーミーなあの描線の醸す世界観が変わっていなくて、懐かしい想いがした。
しかし、懐かしのマンガ家が久しぶりにマンガを描いちゃった時の、あの時代遅れ感も全然ない!ちゃんと今現在の風が、画面から漂ってきていて驚かされる。ああ、2010年代のよしもとよしともだ。それだけでも嬉しい。

そして、やはり抜群に上手い。
ストーリーラインとしては単純な話ながら、いくつもの異なる時系列をシャッフルする事によって、主人公の心情がエモーショナルに響いてくる。
凡百の作家がやったら単にややこしい話になる所を、よしもとは主人公の現在過去未来を多層的に積み重ねる事によって、生きた人間を読者に印象付ける。
そして、伏線の上手さ。「噛みながら」という不可解なタイトルが、クライマックスで焦点を結ぶ様は、感動を通り越してビックリした。寝ながら読んでて飛び上がったもの。

話の規模で言ったら一人の女の子の話なのに、読後感のスケールはそんなものではない。2時間超のハリウッド大作を見終わった後の様な爽快感!!
これは、よしもとよしとものマンガでしか味わえない。よしもとの、いや、マンガファンでいれて良かった!!!!

よしもと先生、連載とまでは言わなくても、1年に一回くらいマンガ発表して下さいよ!!こんな才能が消えていくのはあまりにも惜しい。



・何度も書いているが、ゼロ年代は自分にとって窮屈な時代だった。まあ、個人的には楽しかったけど、世の中の趨勢ではオタク文化や萌え文化の浸透を前に、僕のオタク心は悲鳴を上げていた。
加えて、自分の憧れていたサブカル文化や音楽文化の衰退を目撃してせつない気持ちになり、ネット文化がナイーブな厨二病マインドを徹底的に排斥していった。
それに併せるかのように、90年代を彩っていたカルチャースターもどんどん輝きを失っていた。

しかし、10年代に入ってからのこのカルチャースターの復活劇はどうだ!?彼らは悩みに悩みぬいて新たな地平を切り開いた。まだまだ終われない。まだまだ始まったばかりだ。

よしもと先生の見事な復活劇は、これからの10年間を祝福するかの様な、そんな出来事だ。自分にとって。
勝手ながら、自分にもまだまだ何かがやれる気がしてくる。
まだまだこれからだ。

そんな感じの朝のテンション(@職場)です!!!!!!!!!

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