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再録 なにもかも なにもかも

再録、再録。

今度はマンガネタ。 2007年11月9日の

「なにもかも なにもかも」

分かる人には分かる、題名はMOTHER3ネタ。それにしてもあれはあんまりなラストだったなあ。
あさがやSABE先生の新作、『阿佐ヶ谷腐れ酢学園 エマニエル編』が! 
矢も盾も堪らず、購入。うっとりとしながら、読む。ううう、オレはパンツ姉ちゃんが好きだあああああああ!


しかし、何て無意味な漫画なんだ!バラエティーに富んだ変態性溢れるエグい題材を、よくもまあここまでスカッと爽やかな学園ギャグに仕立て上げたなあ。SABE先生はバランス感覚に優れている様な、ぶっ壊れている様な、何とも言えない作風の持ち主。『阿佐ヶ谷〜』もブルマーへのフェティッシュを軸に、獣姦やスカトロを題材にするなんて当たり前!なクセして、キャラが健康的に突き抜けているので、読んでて全然嫌な気分にならない。ゲラゲラ笑って、はい、おしまい。まるで赤塚マンガを読んだみたいな読後感。すごい。 

こういった要素の一要因として、SABE先生の絵柄が関係しているのではないか、と思う。スッキリとしたキレイな絵で、女の子もフツーに可愛い。ブルマーに偏執的にこだわっている漫画家である事はつとに有名だが、そのフェティッシュも何だか、ものすごい高次元で複雑な領域にまで達しているのがウケる。SABE先生は、どうやら、ケツがデカくて食い込む女の子や、ブルマーのハミパンやそれを直す仕草が嫌いな様子。一般的に、男がブルマー女に望みそうなそういった嗜好を下品である!と言って跳ね除けるのである。健康的でしなやかで小ぶりなブルマー姿を「美しいもの」だと言って憚らないSABE先生。(内容はどんなに下劣でも)その高潔な精神が紙面に反映されてて、それが、清潔な印象を与えてるのでは?などと、深読みしちゃいます。 

しかし、僕はブルマ作家で変態ギャグマンガ家としてのSABE先生ばかりが好きなわけではない。たまに、悲痛なSFものや、素朴な青春ものを描く事があって、そういった作品も完成度が高い所にも着目していて、その要因こそが、この僕をトリコ仕掛けに陥らせる。ギャグキャラも、最初は思いつきでテキトーに出された奴が多いけど、出演を重ねる度に、段々と過激に活動し、変な哲学を帯びてくる事が多くて、読んでて面白い。キャラの暴走、キャラ統一の不徹底と、よく揶揄される要素ではあるが、これこそ、SABE先生のキャラ愛が半端ではない証左である気がしてならない。 

そういった意味で突き抜けているのが、SABE先生の出世作と言うか、転換作である『地獄組の女』である。ほとんどのキャラや設定が思いつきで描かれた(すぐ終わるだろうと見越されてた)、続き物のエロマンガだっただけの作品だ。しかし、連載が長期化するにつれ、キャラや舞台設定は暴走と拡大を広げ、地球の存亡をもかけた一大SFものと化していくダイナミズムは特筆に値する。もう、永井豪の様な、何でもアリ感。しかし、何でもアリ故に、しっかり自分の趣味は押し出してみる(本作の登場人物もしっかりとブルマを着用する)とか、しょうもないギャグ描写を間に挟むとか、そういった悪ふざけは随所に盛り込んでいる。普通、こんだけ無茶苦茶やったら作品の質なんて、ボロッカスになって当然だが、なんだか最終的に上手くまとまっているのが本当に不思議だ。 

きっとあまり自分の作品に対して変な気負いがないのが、功を奏しているのだろう。オチも腰砕けでテキトーだし、結局読後感は赤塚マンガの様だし、単行本で4巻でストーリーものという、エロマンガというジャンルにおいては異例とも言える、大河マンガのクセに、この心地よい脱力感は一体何?と、色々考えてしまう。なかなか明文化できないこの面白さ。友人に薦めて読ませても大抵微妙なリアクションと共に返ってくるこのもどかしさ。今までSABE作品のレビューを書こう書こうと何度か筆を取ったものの、結局は書けなかったのも、この何ともいえぬ面白さが邪魔をしていたのだ。 

最近、ゼダン君から貸してもらった山口貴由の『蛮勇引力』を読み、 
ますますSABE先生の気負いのなさが漫画にもたらす作用の凄さを思い知らされる事となる。この『蛮勇引力』、まあ、タイトルからも察しが付くとは思うけど、気負いの塊みたいな作品だからだ。管理社会や機械文明へのカウンター、という題材を山口貴由が気負いと思い入れたっぷりに描く。代表作、『覚悟のススメ』の様なカッコイイ漫画をもう一度描いたるんじゃい!という裂帛の気合が、画面中にドロドロと渦巻いてて息苦しい作品だ。結果、大見得を切る描写の連発を引き起こし、それが常態化する事によって、かえって凡弱な印象に・・・覚悟のススメの最終回付近の雰囲気の再現に捕らわれたままで終わった、哀しい作品である。その後山口は、そういった過去作への気負いを捨てて、大見得を封印した『シグルイ』を発表、再び時の人となったのは記憶に新しい。『覚悟』の勢いを更に進化させ、日本刀の様に研ぎ澄ませた『シグルイ』は、山口貴由の最高傑作の名に恥じない作品となっている。 

まあ、結局ナニが言いたいかって言うと、そういった作り手の気負いっていうのは、時に作品の枷となって自由を奪うものでもあるんだよってことである。SABE先生の漫画は、そういった気負いとは別の次元にあって、桃源郷の様な心地よい世界が開けている。うん、読んでて気持ちいいのだ。作中のキャラクターがどんなにひどくて悲惨な目に遭おうが、馬鹿馬鹿しくて、爽やか。テキトーすぎる故のリアリティのなさを逆手に取った、破天荒なキャラの数々は、どれもこれも愛おしい。『阿佐ヶ谷〜』のラストなんて、これでもか、というぐらいなテキトーさ加減で本当にいい。8年半も続いた連載なんだぞ?もっと愛着を持てよ!とでも、言いたくなるような、潔い終わりっぷり。ちなみにそのタイトルは「脱肛部分切除」。サイコー!! 

SABE先生は今、天下のマニアックSFオタ漫画誌、アフタヌーンにて、『世界の孫』を連載中。当初は、天性の孫顔で老人や大人を虜にする主人公、甘栗甘水を中心としたギャグマンガだったが、あっさりと脱線。一時期、イカを中心としたバトル漫画になりかけてた。キャラの暴走と拡大は未だに健在。はあー、眺めるだけで楽しいや。


追記:2009年3月現在、世界の孫はとっくに連載終了し、快楽天での連載も中途半端な形で終了してしまった。SABE先生!!今どこにいらっしゃるんですかっ!!



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