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  • 2014.11.04 Tuesday
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再録:侵入する快楽

 再録。また再録。

今度は、2007年4月22日の記事  「侵入する快楽」

ついでに、解題もすると、この「侵入する快楽」ってのは、2,3年くらい前に、先輩劇団のイベントでたまたま見かけた、ものすごいアングラ舞踏家がステージで放ったセリフ。主催劇団を完全に食い散らかすような、圧倒的なパフォーマンスだった。

未だに、あれは何だったんだろうか、と考える時がある。本番の後、ミサイルさんと意気投合していたのも納得がいく光景だった。



 
モーサム・トーンベンダーの最近作を聴いた。しばらく聴かない内にヘロヘロなバンドになってて、なんか悲しい気持ちになってしまった。

ああ、前はあんなに緊張感に溢れていた素晴らしいバンドだったのに………以前のモーサムは、まるで決壊寸前のダムの様な、儚さと暴虐性が同居したエッジの効いたサウンドを誇り、尚且つ、その背後にある豊かな水脈を感じさせるバンドだったのだ。だのに、何故今はこんななんだ………

確かに彼らは変わった。単純にサウンド面で後退したわけではなく、肌触りが軽やかになりそして優しくなった。メロディーもより伝わり易くなった。だけど、だからなんだってんだ。俺は弛緩したロックショーを聴きたいわけじゃないんだ。ギリギリのギリギリまで追いつめられた獣の咆哮に、魂揺さぶられたいだけなのに。



僕はメジャーデビューして間もない頃の、彼らのライブに行った事がある。当時はまだ4人編成だった頃の54-71と対バンだった。初めて見た54-71にも衝撃を受けたが、それ以上に、モーサムのライブが素晴らしかった。最初のギター・ドラム・ベースの一音でライブハウスに流れていた54の空気を完全に一掃したのだ。疾走するギターに乗っかって、ボーカルの百々はこう歌い上げる。

「ツバキまき散らしてまくしたてる 僕!     

熱情に駆られて踊り続ける ボク!

それを横で黙って見てるのが君!

(中略)

僕はドーンロックで生きてゆくんだ    体ごと開放してよーく聴きな!

よく聴きな  よく聴きなあああああああー!!

その気があるなら輪の中に入って来な 入って来な 

入ってきなああああああーっ!!      (DAWN ROCKより)」

モーサムはもう何度もこの曲で開幕宣言を高らかに歌い上げていた。ライブの開幕を、ではない。俺らが新しいロックをブチ上げたるぜぃっ!という開幕宣言なのだ。
新しいロックの幕開けと、ただそれに聴き入るしかないオーディエンスを見事に描写しきったこのナンバーはモーサムの曲の中でも重要な位置を占める曲で、恐らく現時点でもモーサムというバンドのテーマそのものと不可分な曲だろう。こんなすげー曲をライブの初っぱなに打ち鳴らされたらたまったもんじゃない。目がハートにならざるを得ないじゃないか。俺はそのライブでは力一杯叫び、Tシャツがびちゃびちゃになるまで飛び跳ねた。自分の人生のベストバウト10選に確実に食い込むであろう、カッコええライブであった。恥ずかしい科白だが、敢えて言わせてもらうと、時代のうねりを感じた。

しかし、そのライブから早数年、モーサムは時代を変えるどころか、ただの形骸化したロックを鳴らすだけのバンドになってしまった。こんなに悲しい事ってないよ。シクシク

しかし、ロックバンドは悲しい生き物だ。特に革命的なバンドほどその悲しさは大きい。革命的なコンセプトで現れたバンドほど、その命はセミのように短い。または、そういったスタイルを維持できなくなってしまう。良くてアルバム3枚持てば相当いい方で、インディーズで出してたミニアルバムが事実上の最高傑作である事なんてそんな珍しい事じゃない。

つまりは辞め時が肝心なんだな、と思った。例えば、スーパーカーやナンバーガールはその時期を見誤らずに見事に解散を決めたと思う。そうでなければ、もっとグダグダになっていたに違いない。今、僕が高校頃に聴いていたロックの90%以上はもうグダグダになってるか、解散してるかどっちかだ。悲しいが、5年を境にシーンもバンドも変わっていってしまう。シーンの変遷に諸行無常の響きあり。

しかしファン心理としては、いつまでもロックバンドはカッコいい存在であって欲しい。いつまでもあの日のままの輝きを放ってて欲しいものだ。
僕の好きなソニックユースというバンドは、もうかれこれ20年以上も活動し続けていて、アルバムも20枚くらい出しているのだけど、未だに新譜を出し続け、その音楽はソリッドで心打たれる。パンクのゴッドファーザーと称されるイギーポップは、齢60にもなろうとしているのに、未だにへヴィーで腹に来る、サウンドを鳴らし続けている。モーサムも、かつてはこの地位に収まる資格のあるバンドだったんだ。

だのに、だのに・・・・・!あな哀しや。みうらじゅんが、アイデン&ティティーで言ってた事だが、日本でロックを続けていくのは難しい。あまりにも。それを痛感した象徴的な出来事でした。


追記:最近、バイト中にモーサムを過去の作品から最新作まで一気に聴いてみたが、やっぱり上記の様な印象は変わらない。ロックって一番難しいのかもね。続けていく事が。


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