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  • 2014.11.04 Tuesday
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一定期間更新がないため広告を表示しています


ちち、ゆれ!ちち、ゆれ!!

最近、長文を書くモチベーションがすごい下がってて困っています。
twitterとかで、小まめに言いたい事を吐きだし過ぎてるのが主原因なんですが、このままでは、元々小指の爪の先ほどしかなかった文章能力が、更にバクテリアレベルまで縮小してしまうのではないか!!と、危機感を抱きつつの更新でございます。

長文を執筆するのが面倒くさくてしょーがないこのご時世、今回は何が何でも書かなければならない話題なんすよ。。。
なぜなら、劇場版クレしんの最新作、
「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」 が公開されているからだッッ!!!!!!!





まあ、この記事から読んでる人にはなんのこっちゃ?って話でしょーが、
僕はね、去年何を思ったのか、クレしん映画を片っ端から見ていってレビューするという、もはや始めた動機すらも思い出せない、長い長いレビューのデスレースをやった事がありましてね(結果、途中で力尽きた)。

http://sumou-zanmai.jugem.jp/?eid=185#sequel
http://sumou-zanmai.jugem.jp/?eid=192#sequel
http://sumou-zanmai.jugem.jp/?eid=194#sequel

「ダレニタノマレタワケデモナイノニ、オレナニヤッテンダ?」っつって片言のオズマみたいな自問自答を繰り返すくらいにきつかったんですが、お陰様で積年の原恵一嫌悪に決着が付いたし、友人間でクレしん映画評論家と持て囃される所までいきましたとさ・・・

んで、そのクレしん博士と半ば褒め殺し気味に持ち上げられてる、俺様が言うのだが、


今年のクレしん映画はサイッコーだ!!!!!!!!!!!!!!
って事なんですよ!!!!!!!!





 
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戦場までは何マイル?

これは面白そう!というか、今年は早めに発見できたので、参加させて頂きます!(毎年、気づいた頃には集計済になっててエレカシの「哀しみの果て」を心の中で歌う羽目になってしまいます)


男の魂に火をつけろ

SF映画 ベストテン!!!!!!!
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20131031


ランキング形式で書いてありますが、特に優劣はなく、順不同(全て同点)です



1.「2001年宇宙の旅」  スタンリー・キューブリック

2.「王立宇宙軍 オネアミスの翼」  山賀博之

3.「伝説巨神イデオン 発動篇」   富野由悠季

4.「12モンキーズ」  テリー・ギリアム

5.「デメキング」  いまおかしんじ

6.「殺しの烙印」  鈴木清順

7.「オーガストウォーズ」  ジャニック・ファイジエフ

8.「スターシップトゥルーパーズ」  ポール・バーホーベン

9.「月に囚われた男」   ダンカン・ジョーンズ

10.「killer7」    須田剛一


次点
「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」   「第9地区」  「アキラ」  「ミクロの決死圏」
「アルファヴィル」  「フィフスエレメント」    「幻の湖」  「わたしを離さないで」
「パプリカ」  「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 
「華氏451度」
「ゼイリブ」   「ウォーターワールド」   「AI」 


とりあえず、こんな感じっすかね〜。次点(得点はゼロでいいです)がやたら多いのは、それだけ七転八倒に悩みぬいた末の結果だという事を察して頂ければ・・・

 
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ナポレオン・ダイナマイト

最近見たエーガについてイッキに書いていきます。毎度毎度おなじみ、クソ長くなったので、興味あるとこ以外は読み飛ばし推奨。





「パシフィック・リム」




ネットを中心に絶賛、絶賛、絶賛、また絶賛!の嵐を巻き起こした、アメリカ産のロボット活劇!!監督は全世界のオタクの代表選手、ギレルモ・デルトロ!!

イイ意味で70年代で感覚がストップしているロボット!!!!
日本のオタクカルチャーへのアツいリスペクトを感じる設定!!!!
超重量ロボットと巨大怪獣の、大迫力のしばき合い!!!!
火に油と熱湯を注いでいく様な、熱血また熱血の展開!!!!

これだけのカードが揃ったら面白くならない訳がねえ!!!!アツい、ヤバイ、間違いない!!!!
と意気込んで、IMAX吹き替えで観てきました。
先にこれだけは言っておきたいが、IMAXで観て本当にヨカッた〜〜〜〜〜〜〜〜!!
今までいくつかのタイトルでIMAXシアターで視聴してきましたが、本作はそのIMAXのポテンシャルを最大限にまで引き出している!!目の前に迫ってくるような臨場感と迫力だった〜〜〜!!
とりわけ冒頭のタイトルが出るまでの15分間、出撃〜戦闘〜敗走までの流れは出色の出来で、ロボットものの美学が凝縮されていて、目頭が熱くなった。

さてさて、そんな感じで非ッ常〜〜〜〜にエキサイトしながら観ていたのですが、その熱は冒頭15分でパシリムのタイトル画面がドーーーン!!と出たとこでピークを迎えるものの、後はどんどん冷めていきます。

なぜそうなってしまったのか?これは複合的な理由があるので簡単には言えないのだが、一番の理由は出し惜しみ感がそこはかとなく漂ってしまう所にあるだろう。
いや、僕たちオタクメンに対してデルトロはすっごいサービスしてくれてんのよ?ロボット群はどいつもこいつもキャラがビンビンに立ってて、Gガンダムみたいにお国柄丸出しで(ロシアのロボの名前はチェルノ・アルファで、原発の煙突に手足が生えたようなデザインだ!!)、その子供っぽさも大好きだ。
でもさ、こんだけ出来るなら次も次も!って期待しちゃうでしょ?
配られた手札がロイヤルストレートフラッシュや四暗刻が出来そうだったらそこを目指すでしょ、普通は。

結論から言うと、本作はせっかくの大ネタをストレートで留め、三暗刻でアガる様な寸止め感で満ちている。
せっかくのアツい設定も上手く活かす事が出来ず、ストーリー的にも破綻が多くて、序盤で熱く滾った感情が宙ぶらりんになる。
特に各国の個性豊かなロボットたちに全く活躍の場が用意されていないのは致命的で、その結果、敵味方双方ともに強さの序列が分からず、緊迫感がない。とゆうか、そもそもロボットのアクションもかなり単調になってしまっている。
キャラクターの絡みも不十分で、これはこう来るんでしょ!?という観客の期待まで届いてない。描き切れていない。
極めつけは終盤の展開なのだが、それもなんつうかハリウッド名物の爆弾抱えて特攻!という精神に満ち満ちているので、既視感バリバリ。何の新鮮味もない!
結果、なんか、釈然としない気持ちで劇場を後にしてしまいましたぁ〜〜〜!!
個人的には、か、な、り、ビミョ〜〜〜〜な作品だと思いました。アンバランスなんだな〜全体的に。

こういった批判に対して、ネット評では『イんだよ、細けえことは!』とか『こうゆう作品の評価は減点方式じゃなくて加点方式にしないと・・・』みたいな意見が目立つが、そんなんダメだろ!!!!!!
誰がどう見ても明らかな欠点があるんだから、そこを指摘して次回はもっと良くなってもらわないと、批評になんねーだろ!!!!って思う訳っすよ。
大好きだからこそ、好き嫌いの感情論だけではなく、技術論や作品論的な部分でも言及していかないと、大好きな作品が以後、ダメな作品になってしまうんだぜ?と、ネットの浅薄な評に個人的に憤りを覚えました。

まあ、そういった映画自体に関係ない不満点はともかく、、、
過去にデルトロが手掛けたアメコミ作品「ヘルボーイ」を観た時も思ったが、デルトロは設定を組み立てた時点で力尽きてる部分があると思う。
あそこまで魅力的なキャラ造形なのに、アクションは見せ場が少ない!だとか、ここをもう少しどーにかしたらメチャクチャ面白いのに〜〜〜〜!!とゆう『惜しい』部分まで、過去作品からそのまま引き継いじゃってる気がする。
中には「パンズ・ラビリンス」みたいに、テーマと世界観・ストーリーがレベルの高い融合を実現している作品もあるので、もう一歩頑張って欲しいなあ〜〜〜!!!!と思いました。実際。

でもね!思うんですよ!!次回作があれば、コレはもっともっともっと面白くなるって!!!!各国のロボットのカッチョイイ活躍もあるし、怪獣ももっと禍々しいのが出て来るし、僕の大好きな中華人民ロボ、クリムゾンタイフーンの活躍が描かれるかもしれない!!
そういう意味で、僕はものごっつい期待してます、次回作に!!!!!!!!!




「オーガストウォーズ」 



パシフィック・リムと同時期に公開された、これはロシア映画。
宣伝でロボット登場シーンが前面的に出てきており、ロシア版パシリムと呼ばれておった。

しかし、それはかなり歪曲された宣伝で、その実、この映画は実録ミリタリーもの!!実際にあった紛争を題材に、紛争地帯に取り残された子供を、母親が砲撃・銃弾が飛び交う戦場の中、必死こいて助けに行く話です。ちなみに、劇中で出て来るロボットは全て子供の妄想です!!

だが、これがかなりの傑作であり、ストーリーが破綻しまくってる「パシフィック・リム」と比較にならないくらいに、完成度が高い!
本作は様々な要素が複合的に絡まって、それぞれが有機的に機能し合っている。
先に挙げたロボットもの要素も、(宣伝のやり方は噴飯ものだが)かな〜り高水準な仕上がり!
子供の妄想であるとゆう設定を上手く活かして、地味な場面をド派手に彩ったり、正視に堪えかねる残酷シーンをロボットに置き換えて和らげたり、お涙頂戴シーンを劇的な感触に仕上げたり、様々な場面で効果的に使われて八面六臂の活躍。
ロボットを描くだけで満足していたパシリムの不満を、本作はかなり解消してくれる。

そんな中でも、特にオーガストウォーズの優れている所は、主人公の母親の描き方。最初は子供ほったらかしで恋人とのバカンスを優先したり、子供がヒドイ目にあってるのに、なかなか女モードを捨てない様にイライラさせられる。
正直、「え?このクソ女が主人公なの?死んじゃえ!」と最初は思ってしまうのだが、観ていく内にどんどん感情移入が進んでいき、終盤の戦場脱出シーンに至っては
「いっけえええええええええええ〜〜〜〜!!!!!!」
と、手に汗握ってしまう。
それを支えているのは、優れたストーリーテリングと圧倒的な戦場の臨場感!銃弾の飛び交う中、泥まみれになりながら、必死こいて子供の救出に向かう母親の姿は全人類が共通して心打たれるファクターであろうし、ロボ描写も、戦場の迫力も、兵士が垣間見せる人間臭さも、全てこの母親の救出劇に奉仕していて実に見事!!!!
もし、映画の共通模試があるとするならば、本作は100点満点を取れるくらいにバランスが良く、内に秘めたポテンシャルは非常に高いと言えよう!

ただまあ、一つだけ弱点を挙げるとすれば、本作はかなり尻上がりな作品で、前半30分は遅々として展開が進まんので、眠気を抑えるのに必死だったって事かなあ。後半の大躍進を考えれば仕方のない事なのかもしれないけど。
オープニングでタイトルが出るまでが最高潮のクライマックスだった、パシリムと、キモチイイくらいに好対照!この二作、同時期に公開するなんて、何か運命めいたものを感じる。そうだ、本作を『逆パシフィック・リム』と名付けよう。

パシリムとオーガストウォーズ・・・もしビデオ屋に二つとも並んでたら、両方を借りて一気に観賞する事をオススメしますゾ!!



 
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雨をみたかい?

宮崎駿の新作、「風立ちぬ」みた。
今まで見た事ない様なとんでもない作品だった〜〜〜〜〜〜!!
齢70にして新境地というか、ここまで瑞々しい作品を作り出す事が出来るなんて!!
 



しかし、この作品の面白さ―――というよりかは【凄味】という方が感覚としては近いんだけど―――は、非常に分かりにくい。何故かというと、エンタメとしてのカタルシスを半ば放棄しているからだ。
 
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とべとべおねいさん  原編  後編

クレしん映画レビュー大会、原編の後編です。

ちなみに、前編はコチラ→ http://sumou-zanmai.jugem.jp/?eid=192#sequel

いよいよ、問題の2作にメスを入れます!
各所からのバッシングを覚悟しつつ、原バッシングバッシング!!




「嵐を呼ぶジャングル」  監督:原恵一




http://www.youtube.com/watch?v=x5eODcHIkX0


【ストーリー】

アクション仮面の新作映画の試写会を兼ねた豪華客船ツアーに参加する、しんのすけ率いるかすかべ防衛隊とその家族たち。
しかし、試写会の途中で謎の猿軍団に襲撃を受け、大人たちは全てさらわれてしまう。
子供たちだけになってしまった船内で、かすかべ防衛隊は仲間割れをしながらも、ジェットスキーに乗って大人たちがさらわれた南の島に乗りこむ。
そこはジャングルに覆われた絶海の孤島。子供たちの冒険が始まる!


【レビュー】

しんのすけが憧れるヒーロー、アクション仮面を題材にした本作であるが、かつての「ハイグレ魔王」とは趣を異にしており、ここにおいてアクション仮面は超常的なヒーローではなく、生身の人間がやってる特撮ヒーローに過ぎない、という設定である。
リアリズム志向の原らしい設定であり、子供向け作品に対する一種アンチテーゼとも言える挑戦的な試みだと言える。

さて、本作には致命的な欠陥があり、結果的にこの作品に混乱を招いている。

それは、アクション仮面の活躍という側面と、ジャングルでの子供たちの冒険という側面の乖離だ。
特に言っておきたいのは、表題にもなっている「嵐のジャングル」というのは、まごう事無き【看板に偽りあり!!】で、中盤以降は舞台は悪役の根城になってしまい、ジャングル感を本作で堪能するのは難しい。かつ、終盤は悪役・パラダイスキングとアクション仮面の一騎打ちが中心になるので、クレしん映画っつーか アクション仮面映画になっちゃう。

今までも、そしてこの作品の後においても、かすかべ防衛隊が大々的にフィーチャーされた話は珍しく、着眼点は良かったのだが、話を子供の冒険だけに徹しきれなかったのが、本作の大きな失敗だと思われる。せっかく子供を主役にする為に大人たちを隔離したの に、大人たちを救出するの、早いな〜〜〜〜〜〜!!と本編を見ながら私はズッこけた。
グーニーズや劇場版のドラえもんみたいな、子供たちによる子供たちだけの冒険を本作に期待していたのだが、その望みは叶えられなかった様だ。

また、他のシリーズに比べて、今作の悪役・パラダイスキングの存在に?マークが付き過ぎるのも問題で、なんつうか、無茶苦茶な設定なのに、その無茶苦茶な設定を遊びきれてない。かつ、今までの悪役に比して弱そうに見えてしまう事だ。
何故なら、今までの悪役は組織ぐるみでしんのすけ達に襲いかかってきたのに、今作においてはパラダイスキングは完全にワンマン。しかも生身の人間で超能力の類も一切ナシ!!終盤、部下のサル達が無力化されると、敵はパラダイスキング一人になってしまう。これ、大人たち全員で一気にかかれば勝てるんちゃう? と、子供レベルの疑問が出てきちゃうんですよね〜。
思うに、この設定は当初、子供たちだけで戦う為にあらかじめ弱めに設定されていたのではないか?と思うんだけど、色んな要素を継ぎ足していく過程で、こんな歪みが起きたんじゃないかな〜〜〜〜?と邪推してしまう訳です。(あくまで憶測ですよ!!)
と言う訳で、いつもは手に汗握るラスボスとのバトルなんですが、今回は全然ノレなかったんです。

と言う訳で本作は、原作品の中でも微妙なラインの作品になってしまったが、勿論イイ所もある。

それは・・・
アクション仮面が、カポエラするとこ!!
このアクション仮面の足さばきがねえ〜、素晴らしいんですわ。イロモノ格闘技カポエラの実践的な動きが生き生きと刻印されておる。アニメで本格カポエラアクションが見れるのは、クレしんだけ!!!!

ただ、一つだけ言えるのは、原のリアリズム演出がここまで歪な形で表出してしまっているのはある意味珍しいって事だ。これは、原の中で増大してきた作家性と、クレしんのエンタメ路線との板挟みで、作品が引き裂かれる形となってしまったのではないだろうか?
純然たる子供映画の作り手としては、もはや落伍者となりかけた原は、次回作で思わぬ一手を打ったのである。




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とべとべおねいさん  原編  前編

オッス!
かなぁり前にやりました、クレしん映画のレビュー大会、第2回目でございます。
第1回目 本郷編はコチラ→ http://sumou-zanmai.jugem.jp/?eid=185

今回は、みんな大好き!原恵一の作品です!
ただ正直ね、僕はあまり好きじゃない監督さんなのでね。レビューもかなーり辛口になってると思いますが、広い心で読んでね☆
どうせ他で誉められまくってるので、僕一人が毒を吐いてもいいじゃないか。




「暗黒タマタマ大追跡」  監督:原恵一



http://www.youtube.com/watch?v=4WZ9yUG5AVU


【ストーリー】
ある日、シロを散歩していると、気絶しているオカマに遭遇するしんのすけ。ふとしたはずみで、オカマの横に落ちていた光る玉を家に持ち帰ると、先程のオカマが三人組で野原家におしかけ、一家をニューハーフバーに連れ込む。
オカマ達は珠由良(たまゆら)族と言い、魔神ジャークの封印をかけて珠黄泉(たまよみ)族と争っているという。その封印の要となるのが、しんのすけが拾った光る“タマ”であった。だが、そのタマをなんと、ひまわりが飲みこんでしまい、ひまわりは珠黄泉族に付け狙われる事になってしまったのだった・・・
野原一家はひまわりを守りきれるのだろうか?そして、魔神ジャークの復活を阻止できるのだろうか!?



【レビュー】

劇場版5作目。原恵一の監督デビュー作。と、同時にしんのすけの妹、ひまわりのデビュー作でもある。
と言っても、テレビシリーズにおいては原はかなり演出をやっていたし、劇場版においても本郷の右腕として脚本の助手や日常パートの演出を任されていたので、純粋なデビュー作でもないんだけど。

本郷からクレしん流作劇術の薫陶を受けたであろう原は、過去4作品で積み上げられた、笑いと活劇を基にしたエンタメ路線を踏襲しつつも、同時に独自の路線も形にした。

原恵一と本郷の作家性で一番の違いはリアリズム志向。今までファンタジー寄りで架空の場所が多かった舞台設定は実在する場所になり、ロケーションにおけるリアリズムも増した。加えてキャラクターもリアリティ志向が高まり、今まで頻繁に見られた妖術魔術超科学の類は極力抑えられ、敵キャラの設定も普通の人間の範疇に収まっている。

そのリアリズム志向が後の作品やクレしん映画の歴史にどう作用していくのかは、各作品のレビューに任せるとして・・・
本作においては、原恵一独自の色は、まだ出きっていない。あくまで本郷からバトンタッチされてからの最初の作品って感じで、まだ原自身もクレしんを乗りこなしてない感じ。

そもそも、設定からして2作目「ブリブリ王国の秘宝」の二番煎じであるのは否めないが、「ブリブリ王国〜」に比べてキャラが弱く、インパクトに欠けるきらいがある。特に敵キャラは全く印象に残っていなくて、かなり怪しい記憶でコレを書いております。ラスボスが「ブリブリ王国」のミスターハブと全く一緒なんだよ!

しかし、一方で脚本の完成度は存外に高く、ひまわりとしんのすけの兄妹関係が話の軸になっている。しんのすけが一家の中の新参者であるひまわりを、兄として受け入れていくビルンドゥングスロマンの王道であるが、説教臭さもなくエンタメとして昇華しきっているのは見事。
この頃はまだひまわりが登場したばかりだから、こうゆう話もできたんだなあ〜。

そんな本作、個々の要素はいいとこいっぱいあるんだけど、全体を通して見てどうだったかと言うと、何か・・・ポヤンとした印象。
バランスが非常に良いんだが、その中庸主義のせいで損もしていて、どこか突き抜け感がない。
ギャグも原作品の中では頑張っている方だし、アクションも硬軟揃っていて、かなりヨイ感じなんだけど・・・何か、インパクトに欠ける。何が悪いって訳ではないのだけど・・・地味なんだよな。

以上を踏まえて、総評を簡単に言うと、今作は非常にバランスに優れた優等生的な1本だと言える。むしろ他の作品が、グイグイと個性を主張し過ぎているので、逆に本作は入門編に最適かも知れない。
『クレしん映画ってだいたいこんな感じ』っていうペーパーテストにおいては満点に近い出来であると言える。
本作を観てから、色んなクレしん映画を見ていくのがクレしんビギナーには良いのかもしれない。

余談だが、中盤に出て来る七人の侍のパロディーは盛大にスベッてる。これはやらない方が良かったな。
 



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とべとべおねいさん  本郷編

去年の10月頃からちょこちょこ、クレヨンしんちゃんの劇場版を見ていた。

きっかけはなんだったか忘れたけど、クレしん映画は大人も楽しめて映画通も唸らせるクオリティーを誇っているという、もはや常識となっている言説に昔からちょっと疑問がありまして。
まあ、映画通とまでは言わなくても、今までそれなりに映画を見て来た自分が改めてクレしん映画を見たらどんな感想を抱くかな?と思い、全作品を見てみようと思い立ちました。

「何を今さら・・・」
とか、言わないで!!!!

現在、歴代クレしん映画の3/4ほど鑑賞済なのです。


映画としてどうなのか?っていう部分と共に、原作マンガや常時テレビでやってるクレしんと、どう距離を取っているかにも注目していきたいと思います。
あ、ちなみに最近のTV版の方は全く見てないので、情報が古い部分がすごいあるかも。そこはご容赦ください & 気になるとこあったらそっと教えてね。

後、クレしん映画は非常に作家性の強い監督がディレクションしてる事が多く、クレしん映画と一言で言っても時期によってかなりテイストが違う。その監督の違いにも目を向けていくと、結構面白いんじゃないかと、思います。
ので、本レビューのエントリーも監督ごとに区分していきます。

では
まずは初期のクレしんの監督、本郷みつるから。






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光光光  前編

この前、友人と話していて(まあ、例によって友人とはなめろっか君なんですが)、映画のヒロインでは誰が可愛ゆいか?という話で大いに盛り上がった。
そして、自分のお気に入りの映画ヒロインを次々と述べていく事によって、図らずも自分の好みが透けて見えてきてしまったので、
恥ずかしながらここに

たかだたたみ的、胸キュン映画ヒロイン十選を公開させて頂きます!!

※注!!かなり偏ったセレクションです!!!!
あと、ネタバレ注意です!!!!!!




花とアリス    岩井俊二 監督
アリス(演:蒼井優)



少女二人の何気ない日常をスケッチした、大傑作少女映画。
小っこくて天真爛漫でほんわかしていて、しかしそんな中にも少し知性のかけらを匂わせる・・・そんな蒼井優の芸風を一発で確立させてしまった記念碑的作品!!
当初はダブル主演である鈴木杏の方が、知名度もキャリアも遥かに格上だったが、本作ではそんな鈴木杏を蒼井優が完全に「食ってる」のがマジですごい。そんな蒼井優の化け物クラスの可愛さを、本作では堪能できる。

ここで一番恐ろしいのは、劇中での鈴木杏と蒼井優の力関係の変遷だ。
前半部での二人の力関係のバランスは等分だった。学校の帰り道に電車で見かける男の子への妄想を共有する二人の間には等価の時間が流れていた。
しかし、鈴木杏ちゃんが高校の先輩に憧れ、その先輩が蒼井優に恋慕して見事に綺麗な三角関係に発展する中盤辺りから、蒼井優は牙を剥く。だんだんと鈴木杏ちゃんを隅に追いやって、蒼井優だけが可愛いく撮られたショットばかりが目立ってくるのだ。(そもそもこの映画は、定期的に出されていたショートムービーを一本にまとめたもので、章と章の間には現実の時間でも隔たりがある事にも留意しておきたい)

極めつけは最終章。この章では杏ちゃんは全く登場せず、ただただ、蒼井優の神々しい可愛さをカメラが収めていくだけの章なのである!!要は、蒼井優のプロモーションムービーでしかないのだ!!(上記の動画参照)
ダブル主演という触れ込みながら、映画の終盤に監督にPVモドキを撮らせてしまったのだから、当時の蒼井優の悪魔的可愛さがどれほどのものだったか、想像に難くない。
(補足しておくと、本作の杏ちゃんも決して悪くない。十分可愛く撮れてる。でも相手が悪すぎた。)

青春の瑞々しさやイタさ、キラキラ感をパッケージする事に長けたドリーミンな映画作家、岩井俊二。
彼の手がけたヒロインは、松たか子、奥菜恵、Chara、伊藤歩などなど、錚々たるメンツであり、彼女らのほとんどが、キャリア最高の可愛ゆさを引き出されてキラキラと輝いている。
そんな中にあって、本作の蒼井優の神々しいまでの可愛さは群を抜いている。岩井俊二の最高傑作は「花とアリス」ではなく、蒼井優という女優なのだ、と言っても過言ではない。

蒼井優の絶対性に溢れた可愛さが見事にパッケージされた本作は、永く永く末永く、この日本国に遺していかねばならない。



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じゃっ、夏なんで!

いつも数えきれないくらいのくだらない作品に囲まれていると、よく思う

映画や小説や漫画など、本来はエンタメであるべき作品の中でつまんなさを貫くのは、ある意味気高い行為だと(もちろんそれを自覚的にやれていれば、の話だが)。つまんない=退屈さを観客に突き付けるのはものすごい覚悟がいる。そっぽ向かれてもイイ程に、その作品でやりたい表現があるのだから。

 

最近見た映画の中で、つまんなさについて考える。 





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ときめきに死す part.3

森田芳光まつり、第3弾!そして、ようやく完結!!長かった―!!!!
け、結果的にまだ何本か見てないけど、い、イイヨネ?漏れ、がんがったよね?




「ライブイン・茅ヶ崎」  (1978年)
主な出演者:青木真己 石井保 三沢信子


勤め人をしながら自主製作映画を撮っていた森田芳光が、初めて世間の注目を浴びた作品。
茅ヶ崎に住む若者の自堕落な日常を、ドラマ的な起伏もなくだらだらと描写していく作品。

追悼特集上映で見たのだが、原初から森田芳光はもはや森田芳光としか言い様のない才能を持っていた事にビックリだ。
本作で見られる、ドラマもなくほのぼのダラダラとした若者の生き様は、確実に後続の「の・ようなもの」や「間宮兄弟」ひいては「僕達急行 A列車でいこう」に引き継がれており、森田という作家を考える上で、超重要な作品である。
冒頭の主人公のナレーションからして、もう既に森田芳光節が全開なので、椅子から転げ落ちそうになった。

しかし、そういったカタい事は抜きにして、本作は特に肩肘張らずに見れるよい湯加減の映画である。画面から目が離せない!という訳でもなく、かといって退屈のあまり寝るって事もない。
加えて、カメラワークや役者の演技はお世辞にも上手いとは言えず、録音環境がよくなかったのか、音は割れまくりでセリフも聴き取りにくいレベル。しかしっそんなのものともしない心地よさが漂っている。この何とも言えない丁度よさってなんなのさ!?(まあ、それでも長さは感じてしまったが)
それこそが、森田の才能であるし、新しさでもある。退屈っぽくても結局は画面に釘付けになってしまうこの現象はなんだ!?映画観賞の幅を広げてくれる自由な作品(笑)
特に、自主映画特有の素人くささを完全に逆手に取った演出は今見ても新鮮。

あ、ちなみに同じ特集上映で他に2本ほど自主映画時代の作品を見たが、特に記すほど何かあった訳じゃないので、割愛します!

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